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「朝起きたら自キャラになってた」で物語を書く31

1 :ようこそ、ヴァナ・ディールへ。:2008/03/06(木) 01:26:08.82 ID:fSh+k47t
朝起きたら自キャラになってヴァナにいた。。。という前提でストーリーを作っていくスレです。
前提さえ満たしていれば、大抵どんなブッ飛んだ設定で物語を展開してもおk!
基本的に作者様毎の物語はそれぞれ別物です。互いに矛盾や理不尽があってもおかしくないです。
あと、ででおの話を書かれても構いませんが、ででおの話を書く趣旨のスレじゃないです。

保管庫
ttp://ss.ga4.net/
ttp://wiki.livedoor.jp/jikyaramatome/d/FrontPage

前スレ
「朝起きたら自キャラになってた」で物語を書く30
http://live27.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1204146179/l50

2 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 01:26:52.51 ID:fSh+k47t
朝、起きたら自キャラになっていたFFXIプレイヤーたち。

ステキに過酷なヴァナ・ディール、笑いと涙の右往左往。

俺たち“来訪者”を排除していく、謎の集団も現れた!

この異世界に出口はあるのか?

リアルに帰還できるのか?

熱血、友情、ラヴ、バトル! 陰謀、シリアス、ギャグ、微エロ!

俺たちの明日はどっちだ!?

3 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 01:27:27.61 ID:fSh+k47t
共通設定。これは絶対ではありません。
ある程度共通していた方が、読み手の方も分かりやすいのではという意図のものです。
参考程度に留めて、投下する方が自由に想像し設定してください。

LPは映像付きが多い (例:Yurifina氏のSSでは映るが、Lead氏のSSでは会話のみ)。
冒険者証明書は金属カードで、邪魔にならない所に魔法で入っている。競売は魔法紙で取引されている。
みつめる(/c)はとても嫌な視線扱い。時間感覚はリアルと同じ。tell等のSay・sh・echo以外は念話。
リアルからヴァナに入り込んだ人々の事を「来訪者」と言う。
いわゆるGMと同じ姿の連中がいて、「フェイト」という組織を形成し、洗脳した来訪者「黒マント」を使役して来訪者達を狩っている。

レイズは意識不明(戦闘不能)に有効だが、完全に死んだ者には効果が無い。

4 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 01:28:03.73 ID:fSh+k47t
キャラ紹介テンプレ

初出: 別スレ同番の人もいるようなので、スレも併せてお願いします
PC(仮)名: / 中の人:
種族フェイス:
ジョブ&Lv:
特記事項:
活動エリア:
あらすじ:
他キャラとの接触:
独自レギュレーション: 共通設定(?)と目される設定とは敢えて変えてある部分を明記するのはどうでしょう

5 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 01:28:43.84 ID:fSh+k47t
"リンクしたお話を書いている人向けの"共通設定。これは絶対ではありません。
ある程度共通していた方が、読み手の方も分かりやすいのではという意図のものです。
参考程度に留めて、投下する方が自由に想像し設定してください。

LPは映像付きが多い (例:Yurifina氏のSSでは映るが、Lead氏のSSでは会話のみ)。
冒険者証明書は金属カードで、邪魔にならない所に魔法で入っている。競売は魔法紙で取引されている。
みつめる(/c)はとても嫌な視線扱い。時間感覚はリアルと同じ。tell等のSay・sh・echo以外は念話。
リアルからヴァナに入り込んだ人々の事を「来訪者」と言う。
「来訪者」はリアルの品物を三つまでヴァナに持ち込める、こともまれによくある。
いわゆるGMと同じ姿の連中がいて、「フェイト」という組織を形成し、洗脳した来訪者「黒マント」を使役して
「来訪者」達を狩っている。(マントではない、ただ単に黒装束のやつもいる)

この世界はゲーム内ではない、"実際のヴァナ・ディール"なのかも知れない?

レイズは意識不明(戦闘不能)に有効だが、完全に死んだ者には効果が無い。

6 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 01:34:12.32 ID:fSh+k47t
ここまでテンプレ。

まさか最後の書き込みから3時間後には既にdat落ちしているとは思いませんでした・・・
投下する人と読む人と保守する人がいる限り何度でも蘇るさ!

というわけで蘇りました、では引き続き良い旅を。

7 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 01:34:20.21 ID:U17hlPEr
>>1
新スレ乙です…
保守できなかった…

8 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 02:03:50.66 ID:fSh+k47t
避難所の方で、書き手としては多くの人に見てもらいたいとありましたが、
どうもこのスレタイ名やまとめwikiのサイト内単語が、グーグルなどのweb検索でひっかかりにくい気がします。
「FF11」や「小説」の単語を入れた方が、そういうものに興味のある人の目につきやすいと思いますがどうでしょう。


9 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 06:15:51.97 ID:lerOU79E
【FF11】朝起きたら自キャラになっていた物語31【小説】

こんな感じ?
そしてスレ立て乙なのだぜ。

10 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 07:00:29.38 ID:lfptXETS
スレ開いて落ちたことに気付いて驚愕、





えぇええええええ。



11 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 09:11:57.16 ID:Wv4YMZfb
復活乙なのです

12 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 10:44:49.54 ID:lerOU79E
なんか>>1が物足りないと思ったら避難所URLが書かれてないんだね。

13 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 12:00:07.05 ID:/NOu60u+
ageながら

>>9
良い感じじゃない?

14 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 13:41:52.14 ID:Xrjg/CCi
>>1乙です。
前スレでも避難所のURLはなかったですからね。
というわけで避難所です。

朝起きたら自キャラになってた:避難所
ttp://yy10.kakiko.com/test/read.cgi/ff11ch/1155547002/l50


[+]<来訪者の皆さん、それではよい旅を!

15 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 16:27:49.49 ID:Wv4YMZfb
避難所も乙です

16 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 18:43:43.75 ID:GHwd+0O0
前々スレであんな事になってた某氏の安否が気遣われるわけですが…
ヒロさんの新章突入も気になるですし…うーんうーん

17 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 18:51:24.80 ID:fSh+k47t
前スレをそのままコピペして前々スレURLだけ書き換えてスレ立てしてたので
避難所のURL入れるの忘れてました。>>14さんサンクスですわ。
また次スレ立てる時に張り忘れないようにするか、もしくはそれまでに避難所移転先が決まってるといいね。

>>9
まとまってる感じもしますし、なかなか良いですな。

18 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 21:19:48.72 ID:GHwd+0O0
21時である。

19 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 21:45:28.44 ID:keKDrBFH
落ちるの早すぎる・・・
出来るだけ保守できるようにするよっ

20 :既にその名前は使われています:2008/03/06(木) 23:36:29.89 ID:lerOU79E
早めの保守ってやつだ。

いろんな人の続きが読みたい今日この頃。

21 :既にその名前は使われています:2008/03/07(金) 02:07:31.46 ID:w6YiEZ/C
wikiにあるスレ立てのテンプレートに避難所URLがなかったから、そのせいかもしれんね。

明日の朝起きて時間あったら書き換えておこうかね。

そんなわけでオヤスミ保守。

22 :既にその名前は使われています:2008/03/07(金) 05:15:12.29 ID:kvwPOF8k
>>21
ひとまず対応しておいたのだぜ
スレタイも>>9のをひとまず入れておきました

23 :既にその名前は使われています:2008/03/07(金) 06:57:38.85 ID:jnHHlz3M
保守なのよ

24 :既にその名前は使われています:2008/03/07(金) 10:07:47.92 ID:GwY0Pmag
今までにまだメインの舞台になってないのって、エルシモ方面?

25 :既にその名前は使われています:2008/03/07(金) 12:22:50.04 ID:QdMI8rFV
そういやみんな基本エリアかアトルガンだね

26 :既にその名前は使われています:2008/03/07(金) 14:38:00.05 ID:w6YiEZ/C
>>22
おお、仕事の早いこと。感謝。
自分は朝起きたら自キャラになっていた
・・・わけでもなく時間がなかったさw

27 :既にその名前は使われています:2008/03/07(金) 17:11:25.00 ID:jRwr6Vkg
そろそろほしゅ?

28 :既にその名前は使われています:2008/03/07(金) 19:03:29.09 ID:QdMI8rFV
そろっとそろっと

29 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/07(金) 21:10:06.17 ID:Nki/9gxl
昨日投下するはずがwikiの編集して力尽きてしまった緑茶です。こんばんは。
さて、またしてもスレを跨いでしまったので今度もあらすじを挟んでの投下です。
1レス分1000文字以内であらすじ書くのなかなか難しいです。しっかり読み直したい方はwikiへどうぞ。

まとめwiki 緑茶話ページ
ttp://wiki.livedoor.jp/jikyaramatome/d/%ce%d0%c3%e3%20%a2%a1vUu2nK2xdY%20%a4%de%a4%c8%a4%e1

では、「プロローグ:第九話」の投下となります。

30 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/07(金) 21:18:47.95 ID:Nki/9gxl
◆◆◆前回までのあらすじ
 社会にも運にも見放されたバツイチ中年男は朝起きるとヴァナ・ディールと呼ばれるゲーム世界にいた。
 興味半分で足を踏み入れた戦場で自分がそこで役に立つことはないと悟った男は捕虜救出という日陰な仕事を
し始める。牢獄の施錠された扉を開けるその作業から男は自らを鍵屋と名乗り、愛用の煙草とコートを持ち彼は
敵地アラパゴ暗礁域へと向かう。道中の船で前回の報酬をモンスターに奪われてしまうハプニングはあったものの、
無事に捕虜の一人となっていたアトルガン皇国の将軍を救出することに成功したのだった。
 一方、鍵屋とは別の場所からアラパゴ暗礁域へと降り立った女性は古鏡と呼ばれる遺物を手に入れようとしている
冒険者達を遠くから眺めていた。ヘキサガンと呼ばれる銃口が六つある武器と喋るリンクパールを持つ彼女もまた
現実世界からの来訪者の一人である。
 だが他人に興味のない彼女は受けた仕事を優先し、眼下で戦闘を始めようとしていた見知らぬ冒険者達に声すら
かけることなく、その場を後にするだけだった。
 その頃、鍵屋の男は危機に瀕していた。見たことも聞いたこともないモンスターに出会していたのだ。
 「夜色のインプ」と鍵屋が名付けたその小型のデーモン族は仕様外とも言うべき力を手にしていた。しかし、そんな
彼ですら手に負えない冒険者の執拗な追跡から夜色のインプは逃げていたのだ。
 眼前の敵の事情など知りうるはずもない鍵屋の男は事態を解決するべく切り札を出そうとするが、寸前の所でどこ
からか飛んできた棘付きハンマーが頭部へ直撃してしまう。
 ゲーム世界での落命が何を意味するのかわからないまま、自らに死をもたらす事の出来るモンスターを前に鍵屋
の意識は暗く沈んでゆくのであった。
 そしてシャララト茶屋でくつろぐミスラとタルタルの来訪者は、アラパゴに向かった一人からの連絡を受け取るものの、
何の心配をするでもなくその後もアルザビの街の午後を満喫していたのだった。

31 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/07(金) 21:24:36.78 ID:Nki/9gxl
◆◆◆第九話:やがて白き魂、降ろうとも――

 時刻が昼を迎えようとも、アラパゴ暗礁域は重い霧と厚い雲のような霞に遮られ、太陽の位置すら把握できない
程の一様な薄暗さを作り上げている。そんな時間の感覚を狂わせる空の下で、その日も寥寥とした岩礁は何事も
なく静かな波打ちの音だけを響かせていた。
 そして幾らかの静けさの後に、コツ――、コツ――と一組の足音が新たな人の気配を知らせる。
「足取りが重くなってきたぜ? 流石のヘキサガンも草臥れたか?」
「疲れてはいないけどさ、何となくわかったよ。捕虜救出なんて事をする人が少ない理由がね」
 一つの足音と二つの声の主はヘキサガンを持つ来訪者と、彼女が持つ喋るリンクパールであった。
「ほーう。どんな理由だそりゃ」
「思ったより時間がかかる……頼まれたその足で来たから、昼食の準備してきてないんだ」
 彼女もまた捕虜救出の為にアラパゴ諸島へ来ていたのだが、それは自発的な己の意思からのものではなく、街で
出会ったタルタルからの依頼であった。
 依頼内容は『アラパゴ暗礁域に囚われている捕虜と、それに関係する冒険者を助けろ』という何とも要領を得ない
ものではあったが、提示された報酬額は底をついてきた彼女の財布を満たすに十分であった為、その仕事を引き受け
今に至るのである。
「腹が減ってはなんとやらってやつだな。その点、俺様は飯いらずだ。ここは格好良く『トークが主食』とでも言っておく
かな。へへへ」
「まったく羨ましい限りだね」
 台詞とは裏腹に、彼女の口調には欽羨の欠片もなかった。

32 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/07(金) 21:28:07.92 ID:Nki/9gxl
「それにしたってよ。眼も鼻もない、ついでに手や足もないな。んまぁ、真珠な体の俺としては詰まるところ音しか
聞こえないわけで、こんなアラパゴくんだりまで来られた日にゃ延々と波と風の音で飽きてきちまうぜってこと
なんだが、そこんとこどうなのよ?」
「そんな事は無いよ、この風の音も波の音も、他では聞けないここだけのものだしね。愉しむ価値はあるさ」
 この時、もし真珠の体の彼に口があったとしたら、呆然として口をパクパクさせていたことだろう。
「……っかー! ナチュラリストにも程があるぜ。元々インドアな、このゲームやっていたとは思えないな」
 それまで受け流すように耳に飾られたアクセサリーの真珠から聞こえてくる台詞を返していた彼女の口が止まり、
まるで昔の失態を思い出し苦笑うように、
「ふふふ……インドアはもう十分に、それこそ死ぬほど満喫したからね」
 と意味深な言葉を返した。
 そんな彼女の台詞にパールの方は相手の『リアル』を詮索しないのがネットゲームの暗黙の了解と言わんばかり
に呆れ半分で「さいですか」と言うに止まった。
 会話をしながらも進む彼女の足元が湿った岩場から今にも朽ち果てそうな吊橋に変わった時、パールは彼女の
歩調が変わった事に気付いた。
「どうした? 何か面白いモンでも見つけたか? 俺は大歓迎だぜ。へへへ」
「人が……倒れているね」
「なんだ死体か。つまらないな」
「まだ分からないよ、ここから見た限りじゃ外傷はなさそうだ」
 だが、まったくの無事で倒れているということはないだろう。何かしらのモンスターか獣人に襲われたかでもしたの
だろうが、付近には獣人はおろかクトゥルブと呼ばれるミイラの不死生物すら徘徊してはいなかった。

33 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/07(金) 21:33:41.18 ID:Nki/9gxl
 しかし、それが逆に獣人本拠地にあって異質であるということは彼女も既に感じ取っていたが、それ以上の
詮索が現時点では無意味だということもこれまでの経験から分かっていた。
 それを知って知らずかパールは変わらぬ口調で喋りかける。
「じゃあ、死体だったらどうする?」
「いつものように、お金になるものを拝借して――そうだな、水葬にでもしようか?」
「そこらへんの海に突き落とすだけってやつだな。逆に生きてたら?」
「その時は……相手次第」
 彼女の二つ名ともなっているヘキサガンと呼ばれる銃に手をかけ、うつ伏せに倒れている人間を靴の先で数度
揺さぶる。すると、見慣れないコートの下からチャリチャリと金属音が聞こえた。それはコインの類が鳴らす音で
はなく、例えるならば一括りに束ねられた鍵が擦りあうような音であった。
 彼女は倒れた人間そのものが獣人の仕掛けた新手のトラップかとも警戒したが、そうではなかったようで、喉の
奥から搾り出された呻き声をきっかけに倒れている人間は心身を覚醒しはじめたようであった。
「どうやらカネにはならなさそうだな。へへへ」
 パールが茶化すも彼女は銃から手を離さない、倒れていた時の体躯や靴先で感じた重量を見れば、この人間が
男だというのはすぐ分かった。なにより倒れていたというだけで『中身』が善人とも限らない。彼女が警戒を怠る理由
はなかった。
 静かだが素早く男との距離を開けたその間は、彼女の持つヘキサガンのリーチの中でベストポジションとも言える
距離である。彼女は気付いていたのだ、相手が何者かであるかということに。側頭部を押さえながらゆっくりと立ち
上がる男の表情は痛みがそこに残ることを示していたが、それよりも肝心な事は、男の顔を彼女はヴァナ・ディールに
来てから一度も見たことがない、無精髭の生えた中年顔だったということだった。

34 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/07(金) 21:39:58.46 ID:Nki/9gxl
 先刻、彼女が持つパールは言っていた『フェイスタイプは幾つかの種類の中から限られている』と、しかし、目の
前にいる男にはそのどれもが当てはまらない。それはゲームの規格外。外から持ち込まれたものとなる。
 ――つまり、この男は"身体的特徴"をこの世界に持ち込んだ彼女と同じ来訪者の一人であった。
「……同業者のようだね」
 緊張を細く交えて呟く彼女の言葉に、パールはトーンこそ低いが感心実溢れる一言で応えた。
「ほぅ」
 呟きが届いたのか男が彼女の存在に気付く。しかし彼女はじっと男を見据えたままだった、それは観察と言って
もいい程である。
 一方、男は彼女を見て驚愕していた。混乱する頭を整理しようと彼女に対し質問をしようとしているのだろうが、上
手く言葉が出ないらしく「あー……、あー……」と意味を成さない言葉しか口から出なかった。
「やれやれ――まだ気が動転しているようだね。依頼に関係ないなら無視したいところだけど……」
「お前さん、変なところで律儀なやっちゃな」
 まるで困った友人を語るようにヤレヤレと肩を竦め、軽くため息をつく。
「他人に興味はないんだけど……こういう人なんだよ。ヘキサガンの女ってのはね」
「……はぁ? ……いやいやいや、ヘキサガンの女ってお前、自分の事だろ? 何言ってるんだ?」
 パールの質問を無言であしらい、彼女は仕切りなおすように気を張りなおす。未だ白黒つかない来訪者に対して
最大限の注意を払い、あらゆる状況に対応できるよう敵対心を張り詰めて問い始めた。
「さて、オジサン。そこを動かずに答えて欲しい、ここアラパゴ暗礁域で何をしているんだい?」
 一寸の間があったのかもしれない、その後、彼女は男が確かにこう言っているのを聞いた。
「そうか! 思い出した!」

35 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/07(金) 21:47:46.17 ID:Nki/9gxl
 何があったのかは知らないが、どうやら思い出したことがあったらしい。考えてみれば、どこか間の抜けて
いそうな顔の、事実こんなところで気絶していた中年男が自分に危害を加える可能性は限りなく低い。
 銃に添えた手をおろすはずだったが、彼女の目が捉えた異変がそうはさせなかった。
 男から目は離さなかった、確実に一歩も動いていない。だが何故か今は目と鼻の先で男が自分を覗き込む
ように考えている。距離は十分にあり、一瞬で詰められる距離ではなかった。
 あまり背の高くない、どちらかと言えば小柄な彼女にしてみれば、上から覗き込むぐらいは出来る背の高さ
の男が目の前に詰め寄ればプレッシャーを感じずにはいられない。
「ッ……いつの間に!?」
 驚愕の理由の如何は目の前にある現実に比べれば些細なことである、相手を危険と判断した彼女の体は
既に行動していた。それは自分に危害を加える敵がいる世界ヴァナ・ディール、そこで彼女が生きるために
条件反射レベルまでに培ってきた事の一つである問答無用の先制攻撃であった。
 昔どこかで見たような現象とも感じたが、瞬間移動の出来る人間が居るわけがない、彼女は記憶の回想を
払拭する。最早相手の善悪の判断は必要なく、ワンステップで距離を開けると銃口がぴったりと男に向けられた。
 そして躊躇などはなかった。彼女の脳裏に過ぎったものがあるとすれば――
(動くなとは警告したし、それにこの男が着ているコートは高く売れそうだ)
 ――程度のものであった。
 トリガーが引かれ撃鉄が落ち一発の銃弾が放たれる。瞬くようなマズルフラッシュの後に硝煙があがり周囲
には発砲音が響いた。それらの全てが男の末路を物語る。
 残響が岩に染み入り辺りに静けさが戻った時、アラパゴ暗礁域に垂れる雲からは死者の魂のような白い雪が
降り始めていた。積る事のない雪が降ったという事実は、その空の下に生きて立つものだけが証人であった。

36 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/07(金) 22:06:52.34 ID:Nki/9gxl
以上、「プロローグ:第九話」でした。

投下する前に加筆修正するんですが、これがなかなか厄介で
説明が足りない部分や台詞まわしを相当直してたりしてます。
しかも、投下したあと修正した部分が変なことに気づいたりとかよくある話です。
まぁ、読む人がそれに気づかずに物語を楽しんで下されば万事OKなんですがw

ではまた次回。

37 :既にその名前は使われています:2008/03/07(金) 22:20:08.99 ID:GK2DNvgU
リアルタイムキテタ(゜△゜;)

乙です〜

おじちゃんは死亡フラグですか(´Д⊂

38 :既にその名前は使われています:2008/03/07(金) 23:12:12.18 ID:jnHHlz3M
お仕事が
書くなと脅す
この頃かな(字余り)




age

39 :既にその名前は使われています:2008/03/08(土) 01:23:18.13 ID:O6KHzJk4
い`

40 :既にその名前は使われています:2008/03/08(土) 04:35:02.53 ID:02sV5J8e
ビシージでレイズもらって起きた瞬間にまた範囲食らって死んだの思い出した。
なんつーか運がないよな、ああいうのって。

41 :既にその名前は使われています:2008/03/08(土) 06:39:09.03 ID:Bhn0o937
「…?、反応ないなぁ…」


レイズで起き上がらないプレイヤーを、見たことはないですか?
何時までも、転がったプレイヤーを見たことがないですか?
生々しい断末魔を、スピーカーの奥から聞いたことはないですか?


本当に死んでいることに、貴方がたは気付かないのですか?





42 :既にその名前は使われています:2008/03/08(土) 12:32:33.08 ID:BI2tb8Ol
ちょっとホラーだ…(´Д⊂

43 :既にその名前は使われています:2008/03/08(土) 12:46:14.58 ID:E1reJqrm
ああ…よくアルザビで見るな。
狩られたのか、アレは。

44 :既にその名前は使われています:2008/03/08(土) 15:31:02.31 ID:BI2tb8Ol
おやつの時間。

45 :既にその名前は使われています:2008/03/08(土) 15:38:37.24 ID:02sV5J8e
verupの日程も発表されたようですし、
しばらくの間は早めの保守が必要そうだわ。

エルシモも舞台になってないけど、アルタユもないよね。
トゥーリアには行ってた人いるけど。

46 :既にその名前は使われています:2008/03/08(土) 18:22:09.59 ID:BI2tb8Ol
では早め早めに。レビテト〜

47 :既にその名前は使われています:2008/03/08(土) 20:31:26.38 ID:S1yPlsNx
あのトゥー・リアから落ちた人の話って、まとめwikiにあったっけ?

48 :既にその名前は使われています:2008/03/08(土) 22:25:50.14 ID:nlYvjWDF
トゥーリア行った人いたんだっけ・・

49 :既にその名前は使われています:2008/03/09(日) 01:30:01.65 ID:nT9ez3vX
PDFにしてくれて縦書きの書面で読んだ記憶があるけど・・・

何スレ目だったかな。

50 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/03/09(日) 01:32:10.73 ID:r8S5/mDx
(507)
バストゥーク共和国を象徴するものと言えば、誰もが歯車を挙げる。

歯車とは即ち技術力の象徴。

内外問わず、バストゥーク共和国が有する技術力は常に人々の関心を惹かずにはいない。
市民はそれを誇りとし、他国の者はそれを脅威とした。
その技術力の根源たる大工房からは、昼夜問わず歯車が軋みながら回る音が絶えない。

それまで寝返りの一つも打たずに昏々と眠り続けていたルーファスが歯車の音に目を覚ましたのは、夜半も過ぎた頃だった。
(ここは……)
窓から柔らかい月の光が注がれている。眼前の天井を眺めて、彼は先ず大きく深呼吸をした。

彼の最後の記憶は、自分の背を貫いた妹の顔。
手を伸ばして頭を撫でようとしたような気がする。大丈夫だ、どうにかなる。そう告げてやりたかった。
それが叶わずそのまま倒れ伏した筈だった。

掌を握ってみたり足を僅かに動かしてみたりして、ルーファスは自分の体の具合を確かめ始めた。
後背に痛みはなく、他の部位も問題ない。
変わっていたのは、彼の両手に装着されていた篭手が彼の枕元に並べて置かれていた事だけだった。

51 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/03/09(日) 01:32:32.73 ID:r8S5/mDx
(508)
上半身をベッドから起こし、あたりを見回す。
窓から注ぐ月明かりに照らされているのは、綺麗に片付いた小部屋だった。
家具らしい家具はそれ程多くなく、人が住むには不便をするが寝泊りをするには十分と言ったところか。

ベッドから少し離れた椅子に人影があった。窓の明かりが僅かに届かず、誰であるかはわからない。
ルーファスはそれを、シルエットからラディールであろうと判断した。
穏やかな寝息と共に、僅かに肩を上下させている。

ふと、無性に外の空気が吸いたくなった。
ルーファスは、出来るだけ音を立てないようにしてベッドから立ち上がり、隙間から光のさすドアの方へと向かった。
窓を開ければ済む話であったが、バストゥークの夜はかなり冷え込む。風邪でもひかせてしまっては申し訳ない。
ドアを開けると、廊下に吊るされたランプからの明かりが部屋を照らし出す。

僅かに開いたドアの隙間からするりと身体を滑らせるように外にでる。
ドアを閉めようと振り返ったときに、椅子に座った人物の顔を見たルーファスは僅かに身体を強張らせた。
それはラディールではなく、エルリッドだった。

52 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/03/09(日) 01:33:53.11 ID:r8S5/mDx
以上代理投稿でした!

53 :既にその名前は使われています:2008/03/09(日) 06:24:55.23 ID:88NbK3ko
ルーファスさん来てたー乙です!



54 :既にその名前は使われています:2008/03/09(日) 10:19:03.99 ID:XCksBNIF
仲直りできるのかや

55 :既にその名前は使われています:2008/03/09(日) 13:47:46.25 ID:139UxIcK
仲直りにいいのは酒!!



らしい
age

56 :既にその名前は使われています:2008/03/09(日) 16:31:07.08 ID:nT9ez3vX
投下乙でっす。

男の仲直りは夕日をバックに殴りあいが相場だ!

57 :既にその名前は使われています:2008/03/09(日) 17:56:16.63 ID:cyQHLhkd
お、ルーファスさんきてたんだ〜

乙です〜(*´Д`*)

チラッと見てから仕事もどろっ

58 :既にその名前は使われています:2008/03/09(日) 21:04:32.51 ID:tW09vnCy
あげとくよー

59 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/03/09(日) 23:28:03.72 ID:r8S5/mDx
(509)
少し考えてから、ルーファスは静かにドアを閉じた。
(まだ、なんて声をかけるか決めてなかったなぁ……)
無事であったのは幸い。だが、10年の歳月を埋める為の第一声を彼は未だ思いつかずにいた。

ランプに照らされた廊下は、片方は行き止まりでもう片方にドアが見える。
ルーファスには見覚えのない場所だった。
(大工房が近いのは間違いないが……)
そう考えながら彼はドアの見える方向に歩を進めた。
外に出てみると、月と共に街灯が煌々と町並みを照らし出していた。
眼下には既に人通りの無い橋、そして視界の奥には噴水が光に照らされて幻想的な景観を造り出している。
それを見つつ、ルーファスは一つ大きな深呼吸をした。

(さて、どうしたものかな)
散歩でも、という気分であったが、衛兵がちらほらと見受けられた。
現状がどうであるかは知るところではないが、少なくとも大手を振って外を歩ける状況ではないはずだった。
空には大きな月が、夜の闇を忘れさせるほどに白く輝いている。
それを確かめた後、ルーファスはおもむろにドアの方に向き直った。

60 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/03/09(日) 23:28:19.04 ID:r8S5/mDx
(510)
振り返って、ルーファスはドアの前で大きく跳躍をした。
屋根の縁に手をかけて、そのままあっという間にするすると登りきる。

そして登りきったところでどっかりと腰を下ろし、腕を組んで考えを巡らせ始めた。
エルリッドにかける言葉、そしてこれからの事を、未だ寝ぼけた思考のままでとりとめも無いままゆっくりと考える。





音も無く背後に気配が現れたのは、それから間もなくの事だった。
ルーファスは、それに気付かない振りをした。
気配はそのまま背後に控えるように、何かを待っているように思えた。

しばらくそれには構わず、相変わらずゆるりと思考を纏めていたルーファスに、気配の主が焦れたように声をかけてくる。
「シュヴィヤール卿とお見受けしました」
それは、やや低めの女の声だった。

61 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/03/09(日) 23:28:32.29 ID:r8S5/mDx
(511)
「今はルーファスだ」
ルーファスは視点を定めずに中空を眺めたまま、背後の声に対して応えた。
「いえ、シュヴィヤール卿。貴方は目が覚め次第、王立騎士団の騎士として叙任される事になっています」
「……王立騎士団?」
いかにも意外といった表情で、ルーファスは座ったままくるりと回った。

長髪の黒髪を風に揺らした、エルヴァーンの女がそこにいた。
「守りの要たる神殿騎士団には、貴方の居場所は無いのではないかと」
腰に剣を佩いてはいるが騎士という印象は無く、むしろ魔道士のそれに近い。
「ははっ、参ったな。少しくらいゆっくりさせてくれると踏んでたんだがなぁ」
笑って見せながら、ルーファスは女の着衣が赤い事に気が付いた。

「それとは話が別になりますが、貴方にお話したい事が」
「長くなるのかい?」
ルーファスの言葉に、女は僅かに表情を強張らせた。女はルーファスの言葉を拒否に近い物と受け取ったようだ。
「もしそうなら、まぁその辺に座ってくれ。あんたが立ったままだと首が疲れる」
首をコキコキと鳴らしながら、ルーファスは悪戯っぽい笑みに添えてそう言った。

62 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/03/09(日) 23:29:03.02 ID:r8S5/mDx
代理投稿再び

63 :既にその名前は使われています:2008/03/10(月) 01:30:06.53 ID:IplsQY0B
クリルラ様が残念がりそうな話ではある

64 :既にその名前は使われています:2008/03/10(月) 06:44:15.16 ID:q1d8sb9r
おはよう保守ん

65 :既にその名前は使われています:2008/03/10(月) 10:18:34.89 ID:2TJ4gcef
wktkage

66 :既にその名前は使われています:2008/03/10(月) 12:22:44.49 ID:fMO21agK
お昼の保守っ

67 :既にその名前は使われています:2008/03/10(月) 15:00:56.76 ID:2TJ4gcef
やはり大作が上げられた後は危険なのか!

やらせはしない! age

68 :ある来訪者の場合 ManyManyEdition:2008/03/10(月) 16:59:25.20 ID:P/bFYjD5

どうにも納得がいかない。
PC前で彼は首を傾げていた。先ほど、仲がいいフレと交わしたtellの赤色の文字でログに残っている。
約束していたある程度時間のかかるコンテンツ(3時間ほど各所を回る)をフレが
「その日用事ができたから」という理由で、また今度にしたいという旨を伝えたという内容だった。

このフレが忙しいとの理由でキャンセルしたということは今までにない。
フレは相当にこのゲームに嵌り込んでいた。所謂「廃人」という程の。
しかも、フレはやるはずだったコンテンツに興味をもち、且つ楽しみにしていた。
(それに…)あくまで彼の主観だが、彼はフレのことをニートと認識していた。
彼より幾分も進んでいるということからではない。妬みや嫌悪でそういう結論に至る程、彼は単純ではなかった。
まず、フレとの会話からリアルに関する話題が、率先して出てくることは極稀だった。
また、時間に束縛されずに、自由に自分の都合に合わせられるといったスケジュールからも、
フレのことをひきこもりだと思った彼は、それなりに納得できる話である。
(気になるなぁ…、なにかあったんだろうか)彼は電源を落とした。

69 :ある来訪者の場合 ManyManyEdition:2008/03/10(月) 17:00:46.49 ID:P/bFYjD5

フレと約束していた日、彼はなんとなくゲームを起動した。
フレがいた。サーチする必要はなかった。ゲーム内に入る一つ前で確認できるからだ。
どうやらもっとも人が集まる白門にいるらしい。(…合成でもしてんのかな)
恨む気持ちはないが、いい気分はしない。tellでもしてやろうかと思ったが、彼はやめた。
自分からいやな気分になるのはもっといやなことである。(まぁ、すぐ落ちるかもしれないしな)
相手にもわかるフレンドシステム。気まずくなってログアウトするだろうと彼は踏んでいた。
だから彼は驚いた。フレからtell無しで自分に会いに来るなど、思いもしなかったのだ。


70 :ある来訪者の場合 ManyManyEdition:2008/03/10(月) 17:01:27.20 ID:P/bFYjD5
始めに声をかけてきたのはフレのほうだった。
『や』いつものようにモーション付きで彼に挨拶してきた。だけどいつもより短かい挨拶。『やぁ、いたんだな』
ちょっとした嫌味でいったのだが、これで会話が止まってしまった。
いい加減落ち着きがなくなりかけたとき、tell特有の赤文字が出てくる。
『引退するよ 今までありがとう 最後に会えて良かったよ』
思わず固まった。(ちょっと、待て待てよ!!!)慌ててキーボードに文字を打つ。
『ごめん居るとは思わなくてさ 気分悪くしたんなら謝るよ』画面の向こうのフレが首を振るモーションをする。
『ずっと前から決めてたんだ 君のせいじゃないから気にしなくていいよ』
『…そか、残念だな』画面の向こうでは納得しつつも、こっちの彼は納得していない。
悩んだ。最後の別れとなるフレとの会話の最中も。
『LSの皆には?』
『いや 今日には退会しようと思って』
『急だな あいつ等なら盛大に追い出してくれるぞw』
『わかるw』
…決心した。
『ところでさ、なんで急にやめることになったんだ?』
実に下手な聞き方である。それほどまで彼は動揺していた。フレが再び黙った。彼の何かが切れた。

71 :ある来訪者の場合 ManyManyEdition:2008/03/10(月) 17:02:10.03 ID:P/bFYjD5
『いや、人それぞれ理由あるけどさ 急にも程があるぜ ほら、前の手伝ってくれたミッションも途中だしさ
 途中まで手伝って放置とかさ、結構無責任じゃね? 自分だけ進めといてさ』
打って、enterを押して、暫くして、彼は呆然とした。(…最悪だ、俺)
自分の汚いところを、自分自身で目の前にブチ撒けた。結局は自分のことしか考えていなかったのだ。
だが、彼自身が当初望んだものを得るのは、実はこれが最善だったのである。


『見えるんだ』

『え?』

『みえるんだ ここでも』



フレのキャラが消えた。回線抜きをしたのだ。
今でも続けている彼だが、フレを見たのはこれが最後だった。

72 :ある来訪者の場合 ManyManyEdition:2008/03/10(月) 17:02:44.48 ID:P/bFYjD5
「幽霊?」銀髪が見た目に麗しいヒュームの女性が小首をかしげる。
「死んだ人間が、宙を彷徨うらしい。…信じるか?」こちらはやや大柄なヒュームの男性。大振りの片手剣を手入れしている。
暗い暗いへやだった。二人を視認するのがやっとであり、部屋の様相を伺うのは困難だった。
「そうね、信じてみたい気はするわね」「…? 信じて『みたい』?」「私、見えないのは信じないもの」「なるほど」
「…見えるのにどうすればいいのかしら?」「オイオイ、本当に見る気か?」
「自分が殺した『来訪者達』がこの辺を飛んでるかもしれないって事でしょう? 気持ちわるいとは思わない?」
「お前、矛盾してるぞ。信じていなかったら、そんなの関係ないだろう」
「それはそれ、これはこれ」「?」
「そういう話が出てくるってことは、見える人間がいるということでしょう? ということは少なくとも、
 そういった『存在』は存在するということ。可能性の問題、確率の問題よ」
男はため息を付いた。「要は遠まわしには、信じているってことか?」「そう」あっけらかんとしたものである。
カシン、と剣を鞘に収める音が響く。「バスで一悶着あったてのに、俺らはノンビリしたもんだ」
「行けばいいでしょう?」「興味がないのでな」「貴方もよくわからないわ」「自覚している」
「…さてと、私は後輩のお仕事の見学でも行こうかしら」男は答えない。次の武器の手入れをし始めている。
行きかけた銀髪が振り向く。「常時幽霊が見える人間なんているのかしら? その場合どうするのかしら?」
「俺なら片っ端が切り払う」「貴方らしいけど、世間一般の対応の仕方を聞いているの」手を止め暫く男は思案する。
「見ないか、逃げるかだな」

73 :既にその名前は使われています:2008/03/10(月) 17:06:26.81 ID:P/bFYjD5
行くも地獄、行かぬも地獄。
フレはいったいどうするのでしょうか?
といったお話でした。

引き続き投下待ってますよ、皆様!!


74 :既にその名前は使われています:2008/03/10(月) 18:47:40.02 ID:RvXa1DiD
これはwktkでしょう

75 :既にその名前は使われています:2008/03/10(月) 20:42:57.15 ID:DtgnRbnN
バスで一悶着あったってことは・・・

76 :既にその名前は使われています:2008/03/10(月) 22:57:53.80 ID:IplsQY0B
時制としては彼らの話がひと段落したあとだねw

77 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 00:40:53.54 ID:HZ3snWqY
今日から数日は板の流れが早くなるのが予想されるので
dat落ち回避の保守強化期間なのです。


てわけで保守。

78 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 00:42:36.73 ID:ZgH4UdE+
さて、世界の在り様が更新されますね

79 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 00:42:40.95 ID:5pRmhtBj
アップ直前の保守

80 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 01:10:52.62 ID:U5SH9HI1
メンテあげ

81 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 02:06:28.02 ID:U5SH9HI1
BA加速保守

82 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 03:05:36.75 ID:7xYYLPiH
念のためage

83 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 04:03:34.27 ID:WkHtuXHa
とりあえず乳の感触を・・・w

84 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 07:25:08.97 ID:U5SH9HI1
BA終了保守

85 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 09:34:20.85 ID:ZgH4UdE+
ダウンロードできない! できにくい! 5時間36分!

こちらでは約四半日弱のことだけれど、向こうから見たら五日と半日余り。
その間、僕は一体どうしているだろう。
のんびりと久方ぶりの一人の時間を楽しむのか、それともまたこの間のように、
私がいないことにやきもきとし続けるのか。
願わくは無事にいてくれることを願いながら、私はHDDをカリカリさせるPS2を後に、家を出たのだった。



ルーファスさんも来てたのにこの体たらくな自分はそろそろどうにかなるべきだと思った。保守。

86 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 10:56:06.86 ID:TbFcP/vx
「で、VUがあったらしいね」
「らしいな」
「でも、僕たちは来訪者」
「果たして俺たちはVUされてるのか!!」
「実感ないまま、周りはお祭り騒ぎ僕らは蚊帳の外!!」
「とりあえず競売へGO!!だ!!稼ぎ時なのは俺らも同じなのだよ!!」
「次回!!『来訪者はテコ入れの夢を見るか』!! 面白かっちょいーぜ!!」




実際どうなんだろう
ホシュ

87 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 13:05:03.67 ID:jonVH5qy
あぐる

88 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 15:00:22.32 ID:HZ3snWqY
オスラが公式に来たとか何とか保守

89 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 15:00:36.82 ID:yHGmLu54
「見て見て!」
嬉しそうに言って視線を向けられると、金髪の彼は身軽にステップを踏んでみせた。魔力を込めた踊りを得意とする、踊り子特有のステップだ。
けれど彼からは、その独特な魔力は感じられない。そして、彼のそれは、踊り子のそれが持つ魅力的な動作ではない。
あくまで、動作を真似ただけだ。
「・・・何だ、そりゃあ」
「『世界』のバージョンアップで実装されたみたい」
「・・・へー」
すごくどうでもいい。むしろエルオスが優雅に舞っても面白くない。ミスラならともかく。というか、そんなもん実装するな。
が、まあ、興味はある。すっと中空に手を差し伸べ、まるでそこに書棚があるかのような仕草で手を引いた。
するとどうしたことか。革張りの書物が彼の手に現れ、彼はごく自然な動作でその本を手にする。
「どれ・・・」
手元に置いていた眼鏡をかけ、ぺらりとページをめくる。真っ白なページはめくるたびに文字が現れ、視線がそれを追っていく。
時折眉をひそめ、やはり中空に手を差し伸べつつくような仕草をすると、薄く透き通る小さなウィンドウが現れグラフィックやデータが表示された。
「何つーか、まあ・・・相変わらずがっかり砲だなぁ。公式で騒ぐほどじゃねぇな」
「そう思うでしょ。でもね、ダンスモーションの追加なんか、わざわざ公式で分けて発表したんだよ」
「うわぁ・・・」
でもこれいいな。ミスラの学者AF。これはいいものだ。後は魔法詠唱でひらひらしてくれれば神。超神。
本を閉じ表に軽く封をすると、銀髪の彼はひとつ欠伸をした。
「まあ、実装されたからって、『外』はすぐ手に入れられるわけじゃないしな」
「ま、それはさすがにね」

90 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 16:55:29.08 ID:+wPl4Hu5
age

91 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 16:57:14.63 ID:IRFtIR7y
age

92 :609 ◆dWeYTO/GKY :2008/03/11(火) 18:08:34.92 ID:+wPl4Hu5
きた!規制解除きた!
これで書つる!

93 :609 ◆dWeYTO/GKY :2008/03/11(火) 18:09:28.83 ID:+wPl4Hu5
 ツァイクト川に設けられた関所に辿りついたのは、夜も明けて昼を過ぎ、太陽も大分傾いてからの事。
 おれは途中幾度か騎上で船を漕いではいたが、疲労回復したとは言えない、最悪のコンディションだった。
 目の奥が痛い。体を動かすのが面倒で、どこかふわふわしたような感覚がある。神経ばかりが昂ぶって、五感の全てが不快だ。

 関所の兵士に、オグビィが身分を照会している。おれは爺さんのお供という事になっているらしい。
「サンドリア騎士Pokotasoは、銀銃士から重要参考人として手配が回っているのです、このまま国外に出すわけには……」
 ヒュームの兵士が三人、おれの方をちらちら見ながら、おっかなびっくり進言している。
 詳しくは知らないし、別に知りたいとも思わないが、オグビィは軍のビッグネームなんだろうか。

「それは弱ったな。何があったか知らんが、この者はお上に捕まるような事はせんよ。この場はわしの我侭を聞いてくれんか。ハイン殿には、わしが身柄を預かったと報告してくれて構わんから」
 オグビィがさも困ったような顔を見せる。ハインてのは誰だかわからなかったが、こいつらの上官か、銀銃士とやらのお偉方なのだろう。
 これで通ってしまうようなら、バストゥーク軍は度し難く愚かな組織って事だろう。
 あの軍人どもがまともに仕事をしたらおれはしょっぴかれるのだが、まったく他人事のようにその様子を眺めていた。
 さすがに軍人が難色を示す。
 まあ、そうだよな。
 暢気に頷いていると、オグビィが諦めたように両手を挙げた。
「あい分かった! ならばこの者は置いてゆこう。代わりといってはなんだが、一人わしについてこい。供の人間なしでは、さすがに危険な荒行ゆえな」
 老武道家の譲歩に、兵士達の顔色が変わった。顔を見合わせ、何やら協議を始める。
「うむ、おぬしらなら生きがよいし、多少の事では死ななそうだ。どうした、早く決めんか。迷う事か、なんなら全員来い」
 兵士は見事にシンクロして首を振ると、そそくさと道をあけた。おれはなんとも釈然としない気分で、関所を抜けた。

94 :609 ◆dWeYTO/GKY :2008/03/11(火) 18:10:01.36 ID:+wPl4Hu5
「偉いんだな」
 橋を渡ると、風の匂いが少し変わった。
 コンシュタットが近づいた事を感じながら、おれはぽつりと呟いた。
「わしが偉いのではない、わしの弟子達が出世しただけの事よ」
 事も無げに答える。その背中は純粋に、弟子達の活躍を喜んでいるようであり、どこか寂しそうでもあった。
「おぬしのおかげで、またハインの奴めに小言を言われるな。あやつめ、守りの型すらてんで解さぬくせに、国の守りのありようをこのわしに説教しよる」
 がはは、と豪快に笑う。おれも釣られて口元を軽く歪めた。

 赤茶けた土が湿り気を帯び、蒼黒く光るコンシュタットに入った。
 風と土が削り取った谷間を抜け、北を目指す。
 途中、ゴブリンの野盗に一度遭遇したが、チョコボで軽く蹴散らしただけですぐに追い払う事が出来た。武器を抜くまでもなかった。

 大きく回りこんで、少し開けた場所に出た。
 ここには日の光が差し込むのか、堅くて薄い土の層を大事に抱え込むように、草が青々と茂っていた。
 そこでオグビィのチョコボが足を止めて短く鳴いて、旅の疲れを訴えた。

「ここを今夜の宿にしよう」
 オグビィは予めそのつもりだったような口調で言うと、チョコボを降りた。
 そこでようやく、おれは日がすっかり暮れている事に気がついた。谷の底は元より薄暗く、時間の感覚が麻痺していたのだ。
 重い体をチョコボから引きずりおろすと、膝が折れて尻餅を突いた。おれはそれまで、自分がどれほど疲れているかを忘れていた。

95 :609 ◆dWeYTO/GKY :2008/03/11(火) 18:10:17.46 ID:+wPl4Hu5
 オグビィは手早く火を起こすと、持参していた腸詰を並べて炙り出した。
 おれは立ち上がる元気もなくて、どうにかチョコボから引っ張り下ろした毛布を敷くと、その上に胡坐をかいて、ぼんやりその様を眺めていた。

 老人は幾度か腸詰をひっくり返すと、どこかうきうきした様子で立ち上がり、頭陀袋から今度は真鍮製のボトルを取り出して来た。
 軽量カップみたいな小ぶりなジョッキも一緒だ。
「まあ、飲もう。いけるクチなんだろうな?」
 差し出されたジョッキには、なみなみと酒が注がれていた。麦から作った蒸留酒だった。
 確認するのが遅すぎるだろ、などと内心ぼやきながらもおれは受け取り、小さくすすった。

 手っ取り早く酒に酔うコツは、疲労と寝不足だな。
 すぐにぐらぐら揺れだした視界に、そんな事を思う。

 続けて差し出された腸詰を受け取るのに、少々手間取った。
 かぶりついた腸詰は羊肉特有の臭いと、焼けた脂の匂い、そして香草の香りがした。
「どういうつもりなんだ?」
 ずっと頭の中で回っていた疑問が、口を突いて出た。
 言葉足らずにもほどがある質問だったが、相手には通じたらしい。
「迷惑だったか?」
「いや、助かった」
 そうか、と呟いて、老人は干したジョッキに酒を注いだ。もう三杯目だ。おれは一杯目すらもてあましているというのに。

96 :609 ◆dWeYTO/GKY :2008/03/11(火) 18:11:01.66 ID:+wPl4Hu5
「そういう事じゃなくてだな。何故おれを助けた? あんたにどんな得がある。何を企んでる?」
 老人は苦笑した。
「臆せず物を言う奴よな。理由は二つある」
 まだ大きく残っている腸詰を口に放り込み、最後の一本を手に取る。
 おれが最初に手渡された腸詰をまだ半分も食べていないのを確認してから、ふうと吹いてかぶりついた。
「一つは、惜しいと思うたからよ」
 口をもぐもぐさせながら、行儀悪くオグビィが言う。火をじっと見つめているのは、照れくさいからかなんかだろうか。
「おぬしら来訪者は、わしらにないものを持っておる。知識や経験とはまた違った何か。本来ならばつまらん事だが、今もっとも求められる才をな」
 来訪者、という単語が老人の口から出ても、もう今更驚きはしなかった。
 それ以外でこの老人がおれに構う理由は思いつかない。
「マクロだなんだっつー超能力なら、おれは使えないからな」
 期待されるとそれを否定してしまう。自分でも悪い癖だと思うが、こればっかりは事実だ。
「そんなものに頼って強くなった来訪者などおらんよ」
 言うと思った、という風に再び笑う。多分そう答えたのはおれが最初じゃないんだろう。

「じゃあ、どうやって強くなったんだ?」
 そりゃおまえ、と口を開きかけ、老人は言葉を選ぶ。
「知りたいか?」
「まあね、知りたいね」
 おちょくられているような気がして苛立たしかったが、とぼけている余裕はなかった。何をするにもまず、おれは強くなくちゃいけない。

97 :609 ◆dWeYTO/GKY :2008/03/11(火) 18:11:22.96 ID:+wPl4Hu5
「ならば教えてやってもよい」
 勿体ぶりやがって。舌打ちをして、ジョッキを傾ける。強い酒が口の中を灼く。酒なんてもののどこがうまいのか分からない。だが、うまい。
「しかしすぐには無理だ。言葉で教えられるようなものではない」
 元よりわしは、口が達者な方ではないしの。
「弟子入りのスカウトか、そりゃ。月謝は格安で頼むぜ」
 オグビィは否定こそしなかったが、曖昧に返事をしただけだった。

 しばらく、無言で飲んだ。
 疲れきった内臓に、腸詰と酒は拷問だったらしい。どうにも具合が悪くなって、おれは毛布の上に寝転んだ。
 オグビィはまだ酒を飲んでいた。

「完成した世界、って、どんなのだ?」
 ふと思いついて、そんな事を尋ねた。
「お主はどう思っておるのだ?」
 薪を割って火に放り込むと、じっとその炎を見つめたままオグビィが質問を返す。
「なんかすげー偉い奴がいて、他の奴が何をしてもうまい事収めちまう。だから辛い事とか悲しい事があんまりなくて、その代わりちょっと窮屈で、嬉しい事もあんまりないんだ」
「わしはそうは思わんな」
 じゃあどういう世界なんだよ。老人はそのまま黙りこくって、自分の見解を述べようとはしなかった。おれも億劫で聞き直したりはしなかった。
 目を閉じると地面が回りだし、おれは枕にした堅い背嚢に頭を押し付けて、世界の回転を止めようとした。それがうまくいったかどうかは分からない。
 気がつくと、というか、気がつかぬうちに、おれは久方ぶりの深い眠りへと落ち込んでいった。

98 :609 ◆dWeYTO/GKY :2008/03/11(火) 18:11:49.46 ID:+wPl4Hu5
30秒後、ボロボロになった赤AFの雑魚がいた。

99 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 19:40:19.57 ID:+wPl4Hu5

あ、投下終了って事でのレスでした(´;ω;`)

100 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 21:40:51.86 ID:oAqrGjmD
さっき読み終わった小説では、世界じゃないけど「完成」ってことを
それ以上変化や進化することのない、成長が終わってしまった、
言い換えれば行き止まりの状態として使われていたなー。

まぁ、目的達成という意味での完成もあるから一概には言えないけどね。

101 :既にその名前は使われています:2008/03/11(火) 23:03:54.30 ID:wMIQwVRx
>>99
で、ですよねぇ(´Д`;)ヾ
ものすごく不吉な一文だったから、何事かと思いました・・・

102 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/12(水) 01:09:44.24 ID:1cw06KYD
固定概念を壊したり、予想外の展開に持って行くのが好きな緑茶です、こんばんは。
さて、何だかんだ言いつつ、またしても間が開いてしまいましたが、前回は >>29-36 となっております。
九話より前の話をしっかり読みたいという方はwikiの方へどうぞ。

まとめwiki 緑茶話ページ
ttp://wiki.livedoor.jp/jikyaramatome/d/%ce%d0%c3%e3%20%a2%a1vUu2nK2xdY%20%a4%de%a4%c8%a4%e1

では、「プロローグ:第十話」の投下になります。

103 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/12(水) 01:13:50.43 ID:1cw06KYD
◆◆◆第十話:されど雪は積らず消えて――

 ――きっかけは離れて暮らす娘がこのゲームをやっているという事を知って、やり始めてみたという事だった。
自分が同じゲームをやっていると知らせた事はないが、たまに出来る会話で意味ある頷きを出来る、それだけで
彼は十分であった。
 同じサーバーかどうかも確認することはなかったが、もしかしたら同じ世界に住む娘のキャラクターの為に、
アルザビの街を使いやすく捕虜救出の仕事をし始めた、と言えば間違いではなかっただろう。
 それが、鍵屋がそこにいる理由だった――

 不意に頭に痛みが走り、閉じてる目蓋にさらにしわが寄る。
 冷たい地面の上に寝ていて、そのうえで誰かに揺り起こされた事で意識が戻った事を鍵屋は自覚した。
(そうだ……あの不思議な色、夜色のインプは? ……あのハンマーは誰が投げたんだ? ……何故僕は、生きて
いるんだ?)
 死する事なく意識を取り戻した鍵屋は未だ朦朧とした意識の中、泡のように次から次へと膨れ上がる疑問で頭の
中が埋め尽くされていた。
 ここはどこだろうかと、彼は湿り気のある岩肌から頬を離す。焦点こそあわないが彼の瞳は曇り空の明るさを感じ
ていた。どこか別の場所に移動させられたというわけではなく、倒れた場所と寸分違わなかった。
 そして、四肢の感覚は指先まで問題なくあった為、彼はそのまま上体を起し自らの足で地面に立った。違和感や
痛みは側頭部だけだった。
 ――本当にそれだけか? 鍵屋の内から疑問が沸き起こる。

104 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/12(水) 01:16:47.41 ID:1cw06KYD
 違和感のようでもあり、記憶の錯綜、思い出せない何か、そのどれもでもあり、どれでもない、まるで暗闇の
中でそこにあるはずの照明のスイッチを探すような感覚であった。
 それと平行して戻ってきた男の視力は、不可解なものを捕らえていた。
 少し離れた場所に立っていて、彼を起こしたであろう人物は何て事はない――電車かバスにでも乗って通学
していて、どこにでもいそうな学生服姿の女の子だった――
(……いやいや、そんな事があるはずがない、ここはヴァナ・ディールだ)
 それは付近の景色からも間違いはなかった。重くのし掛かる雲や、静かに岩に砕かれる波、淀んだ風はアラ
パゴ暗礁域の他ではなかった。
 しっかりしろ、と鍵屋は自分に言い聞かせるように再度その女性を視界に入れる。
 海賊のような帽子に、フリルで飾られたジャケット、ショートスパッツに革のロングブーツ、そして腰にヘキサガン
と呼ばれる特殊な銃をさげている。これは紛れもなくコルセアと呼ばれる者達の容姿である。
 そしてジャケットの下に着ている白いシャツは首もとが緩められ、そこからネクタイが伸びている。そしてショート
スパッツの上にはプリーツスカートを穿いていた。それを鍵屋の男は学生服と判断したのだ。
 それは間違ってはいなかったのだが、現実世界から着た人間だとしても瞬時に判断できるものでもなかった。
 彼は無意識に記憶し、そして無意識に判別していたのだ。彼女の首にあるネクタイに小さく印された校章が、
プリーツスカートのチェックの柄が、たまに会う彼の娘の物と同じだということに。
 しかし、鍵屋はそれに気づく事はなかった。
(――うう……何がどうなっているんだ)
 自分を起こした人間に対して何かしらの感謝の意を口にしたいのだが、目の前にいる人物が何者なのか鍵屋は
未だ理解できないでいる。その所以は、自分以外の来訪者との接触が今までになかったからだ。

105 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/12(水) 01:19:20.23 ID:1cw06KYD
 否、彼は既に出会ってはいたが、彼我にとってそれは現実世界に来たばかりの頃であり、来訪者という認識が
互いになかった為、それはゲーム世界のワンシーンという記憶としか残っていなかったのだ。
 鍵屋の認識では、目の前の女性は背格好からみても、明らかに自分よりも年下で娘と同じぐらいの年頃の女の
子ではあるのだが、目深に被った帽子の下から見えるその瞳は少女と呼ぶには相応しくない光を湛えており、それ
は威圧と警戒を感じ取れる程だった。
 ここに居るはずのない女子校生という存在に対して、何と感謝の言葉をかけるべきか鍵屋は悩んでいた。それ
こそ頭の片隅では側頭部を強く打ったことによる幻覚ではないかとも考えていたぐらいだった。
 だが黙っているわけにはいかない、口から言葉を紡ごうとするも、
「あー……、あー……」
 と解れた語句が漏れるだけであった。それは目の前の現実とは別に、先ほどから胸の内で過ぎる違和感と呼べる
何かが喉元まで来ていて、忘れていた何かを思い出すように吐き出したく、その所為もあり、本来なら感謝の意で
ある『ありがとう』の一言が出ては来なかったのだ。
 それを見て呆れたのか彼女は軽く肩をすくめていた。そして、鍵屋本人も自分自身に呆れていた。
 本当に目の前にその何かのスイッチはあるのだ。暗がりの中で手を伸ばせば届く距離に。軽く響く心地よい音と
共に光が広がるはずのスイッチが……そんなイメージが彼の中に渦巻いていた。
(――何なんだこれは……どうすれば良いんだ)
 そんな中、腰にあるヘキサガンに手を添えて立っていた彼女が敵意すら感じさせる口調で喋りかけてきた。
「さて、オジサン。そこを動かずに答えて欲しい、ここアラパゴ暗礁域で何をしているんだい?」
 至極全うな質問である、暗礁域に棲むモンスターでもなければ、このような所で昼寝などしまい。だとすれば何か
しら他の目的があって彼は此処に居るのである。

106 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/12(水) 01:21:19.39 ID:1cw06KYD
 口にする前に鍵屋はどこから喋るべきかと考えた。今倒れていた理由は夜色のインプに出会って、その時に
どこからか飛んできたハンマーで気絶をしていただけだ。しかし、そんなことをする為に来たのではない。自分は
捕虜救出という目的の為にアラパゴ暗礁域まで来たのだ。事実既に一名アルザビの将軍を助け出している。
 自前のキーツールでの開錠には時間が掛かったが、不必要なモンスターとの接触もサイレントオイルとプリズム
パウダーを使い回避出来ていた。捕虜の居場所も難なく――
「そうか! 思い出した!」
 ――カチッ。
 そんな音のイメージと共に鍵屋の心の中でスイッチが入り記憶の回廊に光が広がる。
 このヴァナ・ディールに来てから自分が使えるようになった能力である広域スキャン、その発現の時の感覚に
酷似していたのだ。それは世界という名の歯車を感じ取る、世界という名のパズルパネルを上から俯瞰するような
感覚であった。
 しかし"それ"は似ているようで広域スキャンとはまた違っていた。鍵屋の男は更に自らの内を探る。
 『とんずら』の履行イメージとも異なる、ましてや『ぬすむ』や『かすめとる』でもない、ゲーム内であった自分が
使えそうなスキル、アビリティと今ある感覚を当てはめていく。『カモフラージュ』や『かくれる』よりも更に――
 『絶対回避』
(……これだ、この感覚と一致する)
 だが鍵屋にはモンスターからの物理的攻撃を全て避けきる等という身体的能力は勿論なかったし、今もあるとは
思えなかった。
 心の中の蟠りが解消されて、鍵屋の男はある事に気付いた。

107 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/12(水) 01:24:28.40 ID:1cw06KYD
 話かけてきた彼女に返事をするのをすっかり忘れていたのだ、それほど没頭していたのである。それでも、
返事が遅れたことを謝りつつ、捕虜救出をしている趣旨を説明すれば相手の満足の行く答えになるだろう。
 視界の中に居た彼女は未だこちらを見据えていた。それこそ囁くような風にスカートをなびかせる事すら
させないほど微動だにしていなかった。
(それは……おかしい……)
 鍵屋は彼女の異変に気付いた。じっとこちらを見つめ、一歩も動かないのは可能だが、風でなびいた衣服を
なびいたままの状態で止めることは不可能である。それは誰の目から見ても明らかな事であった。まるで
彼女がその瞬間に世界から切り取られたかのような状態であった。
 目の前の状況と似たような様子に鍵屋は心当たりがあった。
 それはR0(アールゼロ)と呼ばれる現象。そのネットゲームで回線不調になり、情報が正しく送受信できない
でいる状態になると、自分以外の動きの情報が自分には送られてこず、自分の動きは自分以外には送られて
いかない。即ち、世界と切り離された状態になることである。
 無精髭の生えた顎に手を添え彼は考える。恐る恐る彼女に歩み寄るも、その間何の反応もみせない。近寄っ
てみて分かったが、やはり彼女の目の焦点と自分が今いる位置が合っていなかった。
 どうしたものかと鍵屋が覗き込むと、どうやらヘキサガンを持つ彼女はR0状態から脱したようで、
「ッ……いつの間に!?」
 と驚愕の表情を残し、後ろに跳ねるように飛び間を空ける。
 その姿を見て彼は「なるほど、身のこなしがやっぱり若いな」と年の差を感じずにはいられなかった。
 彼女の動きはそれで終るものではなかった。後ろに退くと同時に腰にさげたヘキサガンを抜いて彼に狙いを
定め、躊躇なくトリガーを引く。

108 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/12(水) 01:29:07.02 ID:1cw06KYD
 ――カチッ。
 その硬質で澄み切った音が心の内のスイッチが響いたものだったのか、ヘキサガンのトリガーの音だったのかは
鍵屋の男自信にも定かではなかったが、
(そうか、なるほど……そういうことなのか)
 トリガーが引かれた、その瞬間ですら鍵屋には焦りや動揺はなく、一つ確かに分かったことがあった。
 どうやら彼の感じた絶対回避のスイッチには押す場所がなかったようである。それは広域スキャンと異なり、
任意のタイミングでの発動が出来ない事を意味していた。
 しかし、間違いなくスイッチは動き光が射した。それはまるでオートマティック、自動的に入るスイッチのようで
あった。
 本来ならば使用者がタイミングを見て発動できる能力がどこで間違ったのか、もしくはバグなのか、エラーなのか、
それは知る由もなかったが、鍵屋が見つけたものは自分の意志とは無関係に発動する絶対回避であった。
(パーフェクト・ドッジ・ATとでも言いましょうかね……なんとも頼りきれない所が僕に似てしまって……)
 そんな風に鍵屋が内心で苦笑するも、ヘキサガンのトリガーは引かれ、撃鉄が落ちる、銃口からは周囲に響く
発砲音と硝煙、そしてマズルフラッシュ、それらの全てが男の末路を物語るはずであった。
 その時点で彼に銃弾を避けきるという肉体的要素は確実になかった。無意識が彼の体を動かしたとしても、神経の
伝達速度や筋肉の伸縮速度を考えると、既に撃ち放たれた銃弾を避けるということは不可能だった。
 だが絶対回避を内包した鍵屋の男には、確信めいた感覚があった。
(そう……頼ることは出来ない。しかし、今この銃弾に当たることは――ない)
 銃撃音の残響が岩に染み入り辺りに静けさが戻った時、アラパゴ暗礁域の空からは死者の魂のような白い雪が
降り始めていた。積る事のない雪が降ったという事実は、その空の下に立つ二人が証人であった。

109 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/12(水) 01:47:49.16 ID:1cw06KYD
以上、『プロローグ:第十話』でした。

前回九話のラスト約2レス分を別視点(?)で6レスも使って書いた話でした。
台詞を同じにしつつ、場面は同じでも別内容という展開は面倒ですが、書いていて結構楽しいです。
映像作品だと登場した瞬間に設定がバレるような(もしくは意図的に隠さないといけない)演出が出来るのも利点です。
(覚えてる人がいるかは分かりませんが、以前「銃」の方しか描かなかった理由は、今回の話の所為でした)
まぁ、だからどうしたって感じはありますが、読んだ人が楽しめればそれで十分です。

では、また次回。

110 :既にその名前は使われています:2008/03/12(水) 03:46:49.60 ID:t9F04nnE
投下乙です!
ほしゅっておきますね!

111 :既にその名前は使われています:2008/03/12(水) 06:59:49.85 ID:t9F04nnE
もいっちょ!

112 :既にその名前は使われています:2008/03/12(水) 10:28:49.68 ID:0bwvy8eW
まだまだ行くよぉ〜♪

113 :既にその名前は使われています:2008/03/12(水) 11:54:25.48 ID:jBZOggaE
投下乙です。
確かに書き物となると視点一点、
しかも書き手次第で、範囲を広げたり縮めたり自由自在にできますな。
(情報源が文字のみだから)
しかし!!想像力豊かな人間には効果が出にくい!!出来にくい!!
なので注意だ!!

114 :既にその名前は使われています:2008/03/12(水) 13:48:26.58 ID:ERa+nDpq
おとうさん! お父さーん!!

115 :既にその名前は使われています:2008/03/12(水) 16:10:03.98 ID:CMTP70G8
お父さんらめぇ

116 :既にその名前は使われています:2008/03/12(水) 17:07:41.98 ID:8WkITp72
娘と同じ学校なだけで、親子じゃないんじゃ・・・
もし親子だったら、どちらかが自キャラになった時点で気づ・・・そうか元々離れて暮らしてるから分からない場合もあるか。

でもヘキサガンからは見たことない顔だって言ってるから
やっぱり別人じゃね?

117 :既にその名前は使われています:2008/03/12(水) 20:17:36.95 ID:ERa+nDpq
ともかく、ワッフルワッフル

118 :既にその名前は使われています:2008/03/12(水) 22:22:50.95 ID:NM7UtbT/
('`)

119 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/03/13(木) 00:04:06.03 ID:E8oFd/e1
(512)
促されるままに女は膝を付いた。ルーファスはそれを見てやや笑ってから、更に言葉を続ける。
「しかしまぁ、そうするとエルリッドの処分はかなり曖昧だな。その流れだとまともな処罰すら無さそうだ」
随分と都合の良い話だが、と付け足して彼は思ったままの事を言ってみた。
「彼女が従騎士になる代わりに、貴方がシュヴィヤール家の統領になるという事です。宰相と領事に感謝されるのがよろしいでしょう」
なるほど、とルーファスは心の中で手を打って納得した。
騎士団からの脱走は重罪であり、本来極刑であって然るべきと言える。
それを降格と共に別の者によって騎士として家名の存続を許すと言うのは破格の処置であると言っていい。

「そりゃぁ、受けない訳にはいかんだろうな…」
宰相も領事も何かしらの意図があって重罰を与えていないのは明白だった。
だがその部分を差し引いたとしても、それより他に縋る物がないというのが現実である。

「こちらの用件に移っても?」
女が、いかにも焦れたようにそう言う。それに、ルーファスは僅かに頷いた。
「では…… こちらの者に見覚えはありますか」
女は背後から大きめの包みを取り出し、開いて見せた。

120 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/03/13(木) 00:04:38.16 ID:E8oFd/e1
(513)
包みの中身は、人間の頭部だった。
特徴からヒュームの首であることが分かる。金髪の男性であるようだ。
「……見覚え、か。あると言えばあるな、詳しくは知らないが」
ルーファスは、自身でも意外なほど落ち着いていた。それが誰の首であるかは忘れられるものでもない。

「そんな物を態々見せに来たのか?」
女はその言葉を聞いて、さも意外そうな顔をした。
「気にはなりませんでしたか?」
「全く。仮に生きてたとしても、俺に付きまとう理由はもう無い筈だ」
「そうですか。ですが、『これ』は世界に対して大いなる罪を犯しました」
知った事ではない、とでも言う代わりにルーファスは大きな欠伸をして見せた。

「まぁ、勝手にしてくれ。あんたの手柄だろう」
そう言って、ルーファスは再びくるりと向きを変えた。
「あぁ、叙任とエルリッドの件に関しては、知らせてくれてありがとうよ」
ひらひらと背後に向かって手を振りながら、そう言う。
女はその場で膝を付いたままやや何かを躊躇していたが、やがて彼女の右手は腰に佩いた剣に向かって動いていた。

121 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/03/13(木) 00:04:58.68 ID:Ua7bXQUM
dairi age

122 :既にその名前は使われています:2008/03/13(木) 00:24:57.19 ID:qxbYPGC9
ちょっと見ないうちに3人もktr



123 :既にその名前は使われています:2008/03/13(木) 02:36:40.05 ID:dhnJfW0F
あぐるよ

124 :既にその名前は使われています:2008/03/13(木) 05:26:13.15 ID:7fw3ffdr
age

125 :既にその名前は使われています:2008/03/13(木) 09:46:40.88 ID:s2MCFm8m
しむらーーうしろうしろ!

126 :既にその名前は使われています:2008/03/13(木) 10:46:09.28 ID:6Ii6doJp
女「と、ところでこの剣、どう思います?」
ルーファス「すごく…おおきいです…」





決定

127 :既にその名前は使われています:2008/03/13(木) 13:45:58.53 ID:h0peSpo6
【にげて!】

128 :既にその名前は使われています:2008/03/13(木) 16:08:41.89 ID:Ua6ZNFSS
【たたかえ】

129 :既にその名前は使われています:2008/03/13(木) 18:42:16.01 ID:6Ii6doJp
そういや他の御二方はどこだろう…
age

130 :既にその名前は使われています:2008/03/13(木) 20:18:36.35 ID:KeQnfnVH
ま、忙しい時期だろうし
まったり保守してましょうや

131 :既にその名前は使われています:2008/03/13(木) 20:45:44.32 ID:kkOxTCZq
一人はリードさんの事か!

132 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/03/13(木) 23:09:14.94 ID:Ua7bXQUM
(514)
女が面白くないと思ったのは、ルーファスの『ジャスティス』に対するこだわりの無さであった。
『ジャスティス』が何をしようとしたか知らぬ訳ではない彼が、このような無関心であるはずがないと、彼女は固く信じていた。
彼に首を見せに来たのは、恐らく憂慮しているであろうと思っていたこの男のなれの果てを見せるためである。

ルーファスの無関心さは、女の予想を裏切るばかりか自尊心をも傷つけたという事になる。
手が剣に向かったのはある種の勢いであったに過ぎなかったが、柄に女の手がかかる瞬間にルーファスが振り返らずに口を開いた。
「やめとけ、おっかない連中が起きるぞ」
そう言われて、女は一瞬身を震わせた。

「息が荒い、気配も出し過ぎ……  あんた、どうやってそいつを倒したか知らんが慢心しない方が良いな」
女の手がゆっくりと柄から離れる。全身から滲み出る悔しさを、女は隠そうとしない。
「……失礼致しました」
立ち上がってルーファスの背中を見つめながら、女はそう言った。

「私は貴方が正義に則って今回の事をしたのだと思っていました」
「身内のゴタゴタに周りを巻き込むのは正義か? 巻き込んだ挙句結局騙すのが正義か? 俺は違うと思うね」
相変わらず飄々とした風に、ルーファスは背後に向けてそう言った。

133 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/03/13(木) 23:09:30.86 ID:Ua7bXQUM
(515)
「……少し、失望しました」
「そうか、あまり俺に多くを望むなよ。大したものは出てきやしない。それよりも……」
そう言って、ルーファスは真っ直ぐと前を指差した。
女がその指先を追うと、赤魔道士の格好をした男がこちらをじっと見ていた。
先ほどからルーファスが女に背中を向けていたのは、この男の視線を感じていたせいだった。

男はルーファスがこちらを指差した事に気が付くと、そそくさと橋を渡りきって鉱山区の方へ向かって行く。
それを見送ってから、ルーファスは再び女の方に向き直る。
「結果的に正しい事が正義だとも限らんし、正しさなんてのは人によって様々だ。人が思う正義なんてのは、実際には何処にもない」
その言葉に女は思わず臍を噛んだ。

「……用は済みました。これで失礼致します」
女は踵を返して、屋根の縁まで進む。眼下に見える海面を確認してから、女は一度ルーファスを振り返った。
「貴方は残酷ですね。私達は正義だけがよりしろだと言うのに」
「そんな事言ってるからそんな奴が出るんだろう  ……その首、置いていく気か?」
女はその言葉に答える代わりに、一瞬にして魔法の詠唱を行なった。
次の瞬間には炎が上がり、首は骨すら残さず煤となっていた。
「それでは、ごきげんよう」
その言葉を言い終えると、女は背中から海面へと落下を始めた。だが、海面に着水する音をルーファスが聞く事は無かった。

134 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/03/13(木) 23:09:44.89 ID:Ua7bXQUM
(516)
空が白む頃まで、ルーファスは屋根の上で考え事を続けていた。
辺りが青白く照らされ、職人たちはもう目を覚ます頃であった。
(惚れた女のことでも、流石に一晩考えたことは無かったな……)
決まりが悪いと思う反面、嬉しさもある。

やがて辺りから声が聞こえるようになった頃、ルーファスは足元の方からガタガタを音がすることに気が付いた。
しばらく音が鳴った後、勢い良く窓が開かれた音がした。
ルーファスは立ち上がって、窓がある側の縁へと向かう。丁度、昨夜女が姿を消した辺りだった。

ルーファスが首を伸ばして下を覗いてみると、丁度窓から首を出して辺りを見回していた視線と目が合った。
視線の主は、ルーファスの顔をまじまじと見つめたまま口をパクパクさせていた。
それに対して、ルーファスも何と声をかけたものかと渋い顔をする。

「あー、……おはよう、エルリッド」
「……おはようございます、ルーファスさん」

これが、10年ぶりに兄妹として再会した2人の最初の会話だった。

135 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/03/13(木) 23:15:21.17 ID:Ua7bXQUM
代理?

136 :既にその名前は使われています:2008/03/14(金) 00:11:08.73 ID:YiEKQA1Q
age

137 :既にその名前は使われています:2008/03/14(金) 02:11:56.45 ID:e/k6EPNH
平穏裏におさまるか…

138 :既にその名前は使われています:2008/03/14(金) 07:25:43.60 ID:0WG6E7w0
age

139 :既にその名前は使われています:2008/03/14(金) 07:55:28.02 ID:/p2F4kdr
正義なんてない

悪なんてない

戦う理由なんて、実はない

だけど俺は知っている

俺が好きなものが、壊されようとしている

それを見ているだけなのは、嫌だから

俺は戦っているんだ

140 :既にその名前は使われています:2008/03/14(金) 12:27:01.85 ID:+CjkfTqw
ほしゅ

141 :既にその名前は使われています:2008/03/14(金) 15:21:16.16 ID:e/k6EPNH
あいいれぬことをかなしむべきなのか、それとも

142 :既にその名前は使われています:2008/03/14(金) 18:05:18.24 ID:+CjkfTqw
もっかい保守

143 :既にその名前は使われています:2008/03/14(金) 20:23:47.53 ID:+CjkfTqw
位置がこわいです

144 :既にその名前は使われています:2008/03/14(金) 22:55:12.34 ID:FTsHR8gc
ならあげておこう

145 :既にその名前は使われています:2008/03/15(土) 01:20:10.47 ID:V9T2BbwT
月が青いよ

146 :既にその名前は使われています:2008/03/15(土) 04:23:31.74 ID:OyP9QG9o
ヴァナ・ディールのどこでもない場所。
「『これ』はなに?」
文字や記号の羅列が、球状に揺れて踊る。中心部には、統一性のないフォントで何事か刻まれている。
『それ』を大切そうに両手で包み込み、ヒュームの少女は愛らしく微笑む。
「そうね、卵かしら。これを使って、"兄弟"を作るの」
「"兄弟"?"蜂"とか"蠍"みたいな」
「そうよ。とっても大切なの」
「私もこれだったの?」
「そうよ」
変なの。小さく呟き、その羅列を読みとろうとする。けれど文字は法則性があるようでまったくないように思え、ついにはその試みを放棄した。
そんな"彼"をいとおしげに見、それから優しく撫でてやる。
「考えなくてもいいのよ。大切なのは、『何をするのか』。だから、あなたが分かる必要はないの」
つん、と額をつつく。その指が離れていくと同時に、"彼"の額に文字が浮かんでいった。
『GRRAEUIBF:MERAMDLUMEH』
「あなたにもあるのよ。気付かないだけでね」
「・・・変なの」
もう一度同じ言葉を呟く"彼"に、少女はくすくすと笑う。
「分からなくたって生きていけるわ。世界には、理解していないことがいくらでもあるんだから」

147 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/15(土) 06:51:58.47 ID:0cV3CnK3
そろそろここに書くネタもなくなってきた緑茶です。おはようございます。
もちろん本編の方のネタは腐るほどあります、むしろ幾つか腐らせました。
プロローグのお話も実は途中まで書いて没にした没・プロローグもあったりします。
そんなわけで前回は >>102-109 でした。

では、「プロローグ:第十一話」の投下です。

148 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/15(土) 06:54:26.73 ID:0cV3CnK3
◆◆◆第十一話:死が二人を別つまで――

 アラパゴ暗礁域に二人の人間が対峙して立っている。
 その二人は来訪者と呼べる存在であり、このヴァナ・ディールの世界には本来ならば存在するはずのない人間
である。一人は使い込んではあるが良く手入れがされているコートを着た男であり、その無精髭面は冴えない優男
といった感じであった。そしてもう一人は海賊のような帽子を被り、学生服調のブラウスとネクタイにコルセアのジャ
ケットを重ねて着ている少し小柄な女性であった。
 そして彼女は目の前にいる男にヘキサガンと呼ばれる銃を突きつけている。既に六つある銃口の一つからは、
男に向けて銃弾が発射されていた。
「で、なんでオジサンとやらは撃たれたのに倒れた音がしないんだ? あれか。はずしたか?」
 二人の間の静寂を破ったのは、岩場に立つ二人のどちらでもなく、女性の方が耳につけているリンクパールという
アクセサリーからだった。
 彼には音を聞き取るのと、声を発する以外の感覚器官はない。しかし、彼にとってそれは然程問題のあることでは
なく、話しかける相手がいればそれで十分だった。それは今この場、銃撃直後の緊張した空気の中ですら変わること
はない。
「いや、銃口はぴったりと僕の眉間を狙っていたんだけどね」
 答えたのは彼の持ち主の女性ではなく撃たれた方の男だった。その口振りは自分が撃たれたというのに、まるで
最初から当たらないものを語るかのような余裕さを呈していた。
「……横弾になった」
 女性がポツリと弾が逸れた理由を口にする。

149 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/15(土) 06:56:51.09 ID:0cV3CnK3
 そして今まで彼女にあった敵愾心が嘘のように霧散し、男に向けていた銃を下ろした。
「スムースボアかな? 発射された弾は乱回転して明後日の方向へ飛んでいったんじゃないかな」
 男はそう説明すると着ているコートを翻し、わかるはずもない銃弾の行方を業とらしく探って見せた。
 今し方、自分に向けて銃を撃った人間が目の前にいるのに何故そんな事をするのか彼自身もわからなかったが、
既に彼女に敵意がないことを男は感じ取っていたのだ。
「ははーん。なるほどねぇ、いくら財布が寒いからって安物銃弾使うからだな」
 男が言った"スムースボア"という単語は理解できなかったが、それでも女性の懐事情をしっていたパールは、
それっぽい茶々を彼女に入れた。
「やれやれ……今度から気をつけるよ」
 実際に横弾になった理由は現時点では彼女にも何とも言えない。だが、確かに先ほど撃った四番バレルは男が
言った通りのスムースボア、つまりバレル内にライフリングと呼ばれる螺旋状の溝のないものであり、元々命中精度
の高いものではなかった。それに加えてパールの言った安物銃弾の所為もあるかもしれない。
「まぁ、そのおかげで僕は助かったんだけどね」
 流れ弾の行方の捜索を一区切りした男が振り向きなおし、全く以って九死に一生を得た、などと言うには余程不釣
合いな軽い笑みで応えていた。
「……ってオイ。オジサンとやら。何で俺の声が聞こえてるんだ? これでも一般人には聞こえないのが俺様のチャーム
ポイントだったのによぉ」
 事実、今までに出会った人物の中では今この場にいる人間以外にはパールの言葉が聞こえたことはなく、聞こえ
ない人間にパールから喋りかけても『何か気味の悪いものがある』ぐらいの印象しか与えることはなかった。それは
詰まるところ、特定の条件下にいる者のみが彼の声の波動を直接聞くことが出来るのであろう。

150 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/15(土) 06:58:43.78 ID:0cV3CnK3
 そして、そんな彼の声を初めて聞いたのがヘキサガンを持つ彼女であったのである。
「ああ……気付いてないフリしていたけど、今回の仕事の依頼者にも聞こえていたみたいだった」
「な、なんだってー!」
 しかしリンクパール自体が喋るという事実は、相手が持っているパールから声が聞こえてきただけでは想像が
つかないだろう。それは単に妙に音量が大きく良く声の通る人物が、その通信アイテムの先で喋っているとしか
思えないのだ――目の前の男がそうであるように。
「あー、何でリンクパールの向こうの人の声が僕にも聞こえるのかは分からないけど。取敢えず尋ねられた質問
に答えたいんだが……いいかな?」
「ああ、そういえば……どうぞ」
 数十秒前に彼女は男に『ここで何をしている?』と尋ねたのだが、それが昔のことのように感じるのは、一瞬の
間に男のイメージが二転三転したからだろうか。最初に男の姿を見たときと比べ、まるで別の人間を相手にして
いるような感覚ですらあった。
「こう見えても捕虜救出なんてことをしていて。まぁ、そこで気絶していたのは……ちょっとしたハプニングってやつ
でね」
 恥ずかしい所を見られたと、照れるように頭を掻きながら男は彼女からの質問にようやく答えた形になった。
しかし、落ち度を言うならば倒れていた男よりも、彼女の方がより大きかったのかもしれない。
「聞こえたか? 捕虜救出だってよ。どうするよ? ヘキサガンのお嬢ちゃんよ。へへへ」
「聞こえてるよ、これは……どうしたものかね」
 ため息混じりに彼女はぶらりと腕を垂らし地面に向けて握っていた銃を腰のホルスターに仕舞う。すると、今度
は何やらバツの悪そうな会話をしていた彼女達に向かって男が尋ねる。

151 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/15(土) 07:01:00.73 ID:0cV3CnK3
「僕からも質問いいかな? 君のそのネクタイやスカートは現実世界にある学校で使われている制服のようだし
……それに、いや……女性の顔の事を言うのは気が引けるんだが」
 ここで男は一度言葉を切って彼女を確認する。それはどう見間違う事もなく、このヴァナ・ディールでは見た
ことのない顔であった。
 彼が今まで出会ったり、街ですれちがった人間は冒険者や市民を問わず、正確に比べれば確かに違いはある
のだろうが大雑把には種族毎にいくつかの種類の顔しかなかったのだ。それを現実世界で例えるならば、国外の
交流のない人種において髪型や鼻や目などの顔のパーツが似ていた場合、無意識的には判別がつかなくなると
いった感じになるのだろう。
 そんな特殊な世界の中で明らかに他者と異なる顔は、彼の記憶が確かならば自分しかいなかったのだ。
 彼は彼オリジナルの顔、つまり現実世界での顔や肉体を、このヴァナ・ディールという世界においても使っていた
ということである。そして自分以外にもオリジナルを持つ人間が目の前に現れた。それが意味することは他には
なかった。
「まさか――君も現実世界からこの世界に来てしまった人間なのか?」
「そういうことになるね。けれど元の世界に戻る気はないし、"同郷"だからって馴れ合うつもりもないよ」
 男にとって実質初めて出会った同じ境遇にいる人物は、さらりとそう言ってみせた。
 彼女にとって来訪者として、この世界で生きる事は然して問題の無い、むしろそれは望んですらいたことでも
あった。仮に男が現実世界へ戻る方法を知っていたとしても、口にした通り彼女に帰る気はなく、逆に帰る方法を
探している者の手助けをする気もなかった。
 そんな彼女をフォローするようにパールが口を挟む。
「ま、こういう淡白なやつなんだ。察してくれオッサン。っと、そういやオッサン名前は?」

152 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/15(土) 07:02:59.16 ID:0cV3CnK3
「あぁ僕の名前か……鍵屋とでも呼んでくれれば良いよ。ゲームをやっていた頃のキャラクター名は今のなりに
似合わないんでね」
 かつて自分が操作していたキャラクターにつけた名前を思い出すように遠くを見つめ、手で顎の無精ひげを
撫でる。男の表情からは、どれほど今のその容姿に似つかわしくない名前だったのかが色濃く表れていた。
「鍵屋か。変な名前だな。まぁ、"ヘキサガン"のお嬢ちゃん程じゃないけどな」
「別に自分でつけたわけじゃないし、名前なんて何でも良いんだよ」
「確かに……説得力あるな」
 彼女の言葉はパールをなるほどと唸らせた。その通り彼女はパールが知る限りヘキサガンと自分から名乗った
事はなかった。更に言えば初めて会った時に彼女がパールに対してつけた名前もそれきりで、「お前」や「こいつ」
と呼ばれていて、その名前で呼ばれた記憶が全くなかったのだ。
「そうか、ヘキサ君か。僕の方が年配だが、どうやらこの世界では君の方が先輩のようだね」
 鍵屋の取って付けたような社交辞令じみた台詞にも、彼女は憮然とした表情一つ崩さず、未だ疑惑の残る眼で
彼を見つめていた。
(参ったな……これだから、この年頃の女の子は苦手なんだ……)
 そんな彼に対して、ヘキサガンの彼女は疑惑の核心を躊躇無く訊き始めた。
「私も質問がある。最初に話しかけてから一瞬で詰め寄った、あの瞬間移動のようなものはなんだ?」
 彼女は冴えたようには見えない男の唯一納得の出来ない行動を問う。現実世界とは違い「魔法」すら存在する
この世界でもほとんど見たことのない、それこそ現実から来た人間が出来るものではなかったからだ。
「瞬間移動? ……ふむ、そうかR0になっていたのはヘキサ君の方ではなく僕の方なのか? ……あぁ、いや、
驚かせてしまったようで済まない。けれども僕の方もいまいち把握してなくてね。うまく説明できないんだ」

153 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/15(土) 07:04:50.21 ID:0cV3CnK3
 もちろんそれは彼女にとって納得出来るはずのない答えだった。だが推測は出来た。
「……本来はこの世界にあるはずのない異質なモノ――その類か。こいつみたいに」
 彼女はコツコツと自分の耳に飾られたパールを指先で叩いてみせた。叩かれたパールは「へへへ」と、にやけた
ような笑い声をするだけだった。
 そしてヘキサガンの彼女は、立場を改めるように口調を変える。
「……さて、鍵屋のオジサン。私から発砲しておいてなんですが――捕虜救出にあたって何か手伝う事はあります
か? それが今日の私の仕事なので……」
「ってェ? 切り替え早ぇな嬢ちゃん、淡白にもほどがあるぜ。それとも仕事熱心と言っておくか? へへッ」
 呆れるパールとは対照的に、鍵屋の男は落ち着いて彼女の申し出に対し返事をした。
「いやいや、手伝ってくれるのはありがたいけど。現実世界からの人間が他にも居たとわかっただけでも僕にとって
は十分だよ。世界が広がった気分だ。だからと言っては何だけど、残る捕虜は僕が開放しておくさ」
「そうですか……さて……なら、私は先に帰らせてもらって遅いランチにでもするか」
 彼女にしてみれば、自分からやるといっている相手にやるなと言う程でもないし、むしろその方が面倒な仕事が
減って助かる。そして、依頼内容も一応は達成出来る。彼女がその申し出を断る理由はなかった。

「じゃあ、ヘキサ君、僕は先へ行くよ。また機会があればどこかで――」
 そう言うと鍵屋は少し進んだ所にある鉄格子を開けて、その先の闇に消えていった。
 それを見送った彼女は、どうやって帰ろうかと思考を一巡していた。するとパールが今更思い出したような質問を
彼女に訊いた。
「しかし、あれだな。何で一発しか撃たなかったんだ? 銃口六つなら、あと五発は撃てたんじゃないのか?」

154 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/15(土) 07:07:10.84 ID:0cV3CnK3
 独立した六つのバレルがあるヘキサガンは、その一つ一つに銃弾が込められている。パールの質問は最もな
ものであった。
「深い理由はないけれど、何となく何発撃っても当たらないような気がしただけさ」
 根拠のない理由であり、今思えば残りの五発分をあの男が避けられるとは思えなかったが、結果論で言えば
仕事の対象相手だっただけではなく、肩代わりまで勝手にしてくれるのだ。パールに答える「撃たなかった理由」
など彼女にとって今や適当なものでよかったのだ。
「そんな理由かいよ。あの鍵屋のオッサンも運が良いんだか悪いんだか……なら嬢ちゃんよ、この際もっと性能の
良い新しいヤツに買い換えるってのはどうだ? 次会った時は一発で仕留められるようによ。へへへ」
「それは出来ないよ。これは大切なものだし、使い続けるって約束だから――」
 茶化し好きなパールは、その台詞を見逃さず。一番ありえなさそうな予想を立てる。
「ほほーう。さてはそのヘキサガンの銃、恋人からのプレゼントってやつか!?」
「そう」
「そう、俺にゃ分かってるぜ。お前みたいに薄情で淡白な女に、そんな恋人なんてのがいたわけが……は?」
 パールの驚愕を余所に、ヘキサガンの彼女は街への帰り道をナシュモ経由と決めて歩き始める。そして、
「空腹は最高のスパイスとも言うし、さて……昼食はどうするかな」
 の言葉を最後にアルザビへの帰路でパールの問いかけに何一つ応えることはなかった。
「おいィ? ちょ、え……恋人って? おいぃいい?」

 現実世界からの来訪者が巡り会い、そしてそれぞれの道へ歩いていった後には、淡く降っていた白い雪も止み、
あたりは何事もなかったかのように静かな波と、岩肌を走る風の音を取り戻していた。

155 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/15(土) 07:14:33.45 ID:0cV3CnK3
以上、「プロローグ:第十一話」でした。

今回も加筆修正したらいつのまにか1レス分まるまる増えてました。長いですね
電車の中で7レス分読むと二駅に相当するでしょうか。一駅分で読めるのが三千文字と
どこかで読んだ記憶がありますが、まぁ、どうでも良いですね、そんなこと。

九話より前の話をしっかり読みたいという方はwikiの方へどうぞ。

まとめwiki 緑茶話ページ
ttp://wiki.livedoor.jp/jikyaramatome/d/%ce%d0%c3%e3%20%a2%a1vUu2nK2xdY%20%a4%de%a4%c8%a4%e1

では、また次回。

156 :既にその名前は使われています:2008/03/15(土) 09:22:03.62 ID:I/TPs6k7
やはり続きがあげられた後に隙が出来る!

157 :既にその名前は使われています:2008/03/15(土) 11:25:25.81 ID:TItkwuht
今週の仕事終わりッ

でも続き書けるかワカラナイヨ?
age

>>155
結構すんなりすれ違ったのね、鍵屋のおっちゃんとヘキサガン。
個人的感想で、ちと物足りない感…
というのは遥か彼方にブン投げて、投下乙でございます。



158 :既にその名前は使われています:2008/03/15(土) 15:28:45.51 ID:kO4clTAp
ヘキサガンのいい人(故人か?)もいつか出てくるのですかね〜

159 :既にその名前は使われています:2008/03/15(土) 17:52:57.15 ID:I/TPs6k7
土曜日の午後age

160 :既にその名前は使われています:2008/03/15(土) 18:58:22.94 ID:IJcjHs1K
危ないんじゃなーい?

161 :既にその名前は使われています:2008/03/15(土) 21:17:19.38 ID:kO4clTAp
さらなる旅物語を求めてage

162 :既にその名前は使われています:2008/03/16(日) 00:20:44.60 ID:DtKs8PC1
テレポ移動とかは果たして旅と言えるのだろうか?
どうも「近所に飯食いに行ってきま」というくらいお手軽魔法
age

163 :既にその名前は使われています:2008/03/16(日) 04:15:01.54 ID:brrziTNb
>>158
何故に故人?と思ったけど、サブタイトルがそうなのか。

164 :既にその名前は使われています:2008/03/16(日) 04:16:03.47 ID:ublQPgPg
でも、『電車に乗ってちょっとそこまで』みたいな、ちょっとしたお出かけもありますし。
チョコボが自転車とか車なら、テレポは電車とか飛行機(むしろ飛行機?)、飛空艇はそのまま船みたいな感覚だと思います。
時々出先からデジョンしたくなったりします。

165 :既にその名前は使われています:2008/03/16(日) 06:02:10.90 ID:M8bNoTdA
セキララ!!

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BB%E3%82%AD%E3%83%A9%E3%83%A9-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%9F%E9%80%9A%E6%96%87%E5%BA%AB-3-1-1-%E8%8A%B1%E8%B0%B7-%E6%95%8F%E5%97%A3/dp/4757740115

166 :既にその名前は使われています:2008/03/16(日) 08:43:37.47 ID:0oVdwDe6
おはようマルチさん

167 :既にその名前は使われています:2008/03/16(日) 12:35:34.41 ID:6p8dBjkd
出先から帰るのに時間が無いときは
デジョンほんとにほしいよね・・

168 :既にその名前は使われています:2008/03/16(日) 14:51:06.99 ID:GbD3HbxJ
早く帰りたい→テレポもデジョンもできない→しょうがない、D4で


169 :既にその名前は使われています:2008/03/16(日) 16:45:02.11 ID:0oVdwDe6
いやそれ、そのまま死ぬから(´・ω・`)

170 :既にその名前は使われています:2008/03/16(日) 18:38:22.62 ID:GfY/6V2d
中央線沿線では実行する人がいるから困る(´・ω・`)

171 :既にその名前は使われています:2008/03/16(日) 20:41:58.41 ID:DtKs8PC1
というより、
人生から降りた、ってかんじだな。

ヴァナではきっと少ないだろうな、そんな人

172 :既にその名前は使われています:2008/03/16(日) 22:02:53.10 ID:m0giC9s8
多いんじゃないか むしろ

173 :既にその名前は使われています:2008/03/17(月) 00:30:35.79 ID:YoqMmDmS
このスレで言うところの来訪者は人生途中下車多そうだけども。
というわけで上に参りまーす。

174 :既にその名前は使われています:2008/03/17(月) 00:33:09.07 ID:GoGlmV1P
普通の人間は死んでいいよっていうか死なすってフラグ立てないと正式には死なないんだけどね、
来訪者になられると、そういうの全部無視して普通に死ぬから困る(笑)

175 :既にその名前は使われています:2008/03/17(月) 02:26:01.80 ID:YoqMmDmS
寝る前に念のため上がりまーす。
本編書いてみたいけど、忙しい上に最近スレ見つけてようやく過去の読み終わったとこだから
面白いもの書ける自信がないんだよなぁ…。

176 :既にその名前は使われています:2008/03/17(月) 07:50:47.29 ID:GoGlmV1P
おはようございます。
下手でもイイジャナイ

177 :既にその名前は使われています:2008/03/17(月) 11:01:50.54 ID:yPz3b0Hk
書き手は書きたいから書くんです。
読み手は読みたいから読むんです。
けれど忘れないでください。
語り終えられなかった物語もあることを。

178 :既にその名前は使われています:2008/03/17(月) 12:18:23.02 ID:a2aHFF0Y
いつか、語られる日が来ることを信じて



179 :既にその名前は使われています:2008/03/17(月) 15:15:25.70 ID:qrkIj6fv
私はage続けるのです

180 :既にその名前は使われています:2008/03/17(月) 15:31:26.57 ID:61J/OdOk
「ん〜」
「………」
「…んん〜」
「………」
「……おお?ないぞ?」
パタン「…ふ〜。で、何がないの?」
「この本の続き」
「あ〜、それ、作者が途中で失踪してるんだよ」
「マジか」
「コミュニティーっぽいところにも現れてないしさ、正に行方不明」
「コミュニティー?」




「『自キャラスレ』っていうらしい」

ホシュ

181 :既にその名前は使われています:2008/03/17(月) 18:16:11.25 ID:GoGlmV1P
尋ね人

みつかることもあり、みつからないこともあり。

182 :既にその名前は使われています:2008/03/17(月) 19:18:51.35 ID:yPz3b0Hk
静寂を侵さぬように、静かにページをめくる音がする。
ウィンダスの冒険者用居住区の一室は、涼やかな水音以外にはわずかな音を立てることを憚られるかのようだった。
が、不意に。
「ポッポー」
「!?」
どこからともなく聞こえてきた鳴き声に驚く。
何だ今のは、とうろたえるも、音がするようなものは何一つない。
あるのは、エッグハントの景品のからくり卵だ。
そう、からくり卵の音なのだ。
「・・・今日何度目さ」
「えぅ・・・」
相方の言葉に、ぺったりとテーブルに突っ伏し、その拍子に書類を撒いてしまう。
「あ、馬鹿」
散らばった書類を拾い集め、イニシアル順に並べ替える。
いくつもの名前。もう、戻れなくなってしまった人々、そして行方が知れなくなった人々の。
「はい、これ増えた分な」
「・・・ああ」
頷き、差し出された書類を受け取る。
対のようによく似たミスラたちは、静かに書類をまとめていた。

183 :既にその名前は使われています:2008/03/17(月) 21:46:53.82 ID:f4jJT5wZ
あのタマゴいいですよね。
とある私の上司が、あのタマゴを無理やり孵したらどんなおぞましいキメラが生まれるか、
語りたくて語りたくて仕方なさそうにしていましたが、
あえて別にいいです知りたくありません、と返事しておきました。
さて、あのフラストレーションの捌け口はどこに向かうか、楽しみでもあり恐ろしくもあり…。

184 :既にその名前は使われています:2008/03/18(火) 00:19:48.01 ID:c62EWkcO
ほしゅ

185 :既にその名前は使われています:2008/03/18(火) 01:10:32.75 ID:l3rr5o7L
寝る前保守

186 :既にその名前は使われています:2008/03/18(火) 02:42:14.06 ID:5tyEuPPt
「悪いことが起きたら守りましょー♪」
「・・・いやまあ、確かに割とやってるけどな」
楽しげに歌う金髪の友人に、溜息をつく。
各地で報告された異変について、彼は地域・内容ごとにまとめなければならないのだ。鼻歌に付き合う暇はない。
大体が、バストゥークの役人根性には辟易させられる。ウィンダスの博士連中はそれぞれの分野に関係すると思われる事項を別記しろと言うし。
「そう言えばさ」
「ん?」
「モーグリたちが配布してるからくり卵。あれって、モグハウス以外の場所でも音が聞こえるらしいんだ」
「・・・何だそれ」
何の怪奇現象だ。そう唸る彼に、卵の形を模したオルゴールのからくり卵を手にして、友人は含みのある笑みで応えた。
「知らない。でも、聞こえるんだって。・・・何でだろうね?」
「モーグリたちが、またヘマをやらかしたか?」
「じゃないかな。でも、中にはチョコボの鳴き声じゃない、唸り声のような音を聞いたって人もいるみたいだよ」
「・・・へぇ」
奇妙なこともあるもんだ。呟き、しかしふと考える。
もしもそれが、何か・・・本当に、からくりではない『何か』の声だとしたら?
「・・・まさかな」
短い言葉で不安を払い、書きかけの書類を睨んだ。
得体の知れないものよりも、今最大の懸念材料は、今すぐにまとめられる目処のつかないこの書類だった。

187 :既にその名前は使われています:2008/03/18(火) 06:38:01.18 ID:eES5dBid
ええええええええええ

age

188 :既にその名前は使われています:2008/03/18(火) 11:17:05.69 ID:H1So1RJw
ほっ、ほしゅなんてほんとは嫌いなんだからねっ!


189 :既にその名前は使われています:2008/03/18(火) 11:19:04.38 ID:A3SsfNgA
トゥーリアは滅びぬ、何度でも蘇るさ!

190 :既にその名前は使われています:2008/03/18(火) 14:19:26.12 ID:A3SsfNgA
age

191 :既にその名前は使われています:2008/03/18(火) 15:36:59.39 ID:5tyEuPPt
「・・・保守をしないと、本編を投下する場所がなくなるかも知れないな」
「本編投下すりゃいんじゃね?」
「・・・ですよねー」



保守ネタを考えるのも好きです。

192 :既にその名前は使われています:2008/03/18(火) 15:44:41.52 ID:JX22x+J8
http://hero.mgame.jp/

193 :既にその名前は使われています:2008/03/18(火) 16:39:11.91 ID:5tyEuPPt
>>192
気のせいか、有害なスクリプトを含んでるって言ってますよ?


194 :既にその名前は使われています:2008/03/18(火) 19:03:14.93 ID:mxzuUCUb
携帯から踏んでみるとか。

安西先生…リンクパールじゃなくて携帯で喋りたいです…

195 :既にその名前は使われています:2008/03/18(火) 19:58:54.10 ID:DSTsitvn
チベットは大変だねぇ
徒手空拳のチベット人が、武器を携帯してる警官を襲って漢流の殺し方をしてるって?

196 :既にその名前は使われています:2008/03/18(火) 23:00:46.61 ID:rOWpaOO+
ほしゅとくよ

197 :予告、みたいなもの:2008/03/19(水) 00:04:45.50 ID:x0YoKvro
???「罪は消せない。だが責める必要はないんだ」
Which is it a crime, a punishment, and that is not permitted?
(許されないのは罪と罰、どちら?)

セミ・ラフィーナ「冒険者が…、冒険者を…? あの者達が…?」
星の神子「なんということ……なんということが……」
Which is being able to permit chaotic , confusion, and?
(許せるのは混沌と混乱、どちら?)

トリオン「やはり冒険者は、信用できんということか!!」
ピエージェ「兄上に全てお任せしますよ。こういった血生臭いことはお得意でしょう?」
Which is your may being to receive a blade, a fist, and?
(刃と拳、どちらがいい?)


198 :予告、みたいなもの:2008/03/19(水) 00:24:30.66 ID:x0YoKvro
コーネリア「お父様!! 私は納得できません!!」
カルスト「…コーネリア」
コーネリア「冒険者はこの国の発展に尽くしてくれたのに…、こんなこと!!」
カルスト「コーネリア!!」
コーネリア「!!」
カルスト「お前は目に付くもの全て守ろうとするのか!! その結果がどうなるのかも考えずに!!」
コーネリア「…私は…、私は…」
Which is it money, freedom, and the wanted one?
(欲しいのはお金? 自由?)

バレ「気にするな…って…、大丈夫、だ、って…」
Which is it I, he, and that want to defend?
(守りたいのは私? 貴方?)

サニー「私、逃げないよ。逃げたらきっと、バレ、怒るよね」
Which is it peaceful the glory, and the wanted one?
(得たいのは栄光? 平穏?)


199 :予告、みたいなもの:2008/03/19(水) 00:27:19.46 ID:x0YoKvro
朝日が眩しく射す。今まで見たことがないくらいの眩しさだ。

???「決めろ、自分で」

サニー「私のせい、だから」


「私がなんとかしなくっちゃ、ね?」
to be continued...



バレ「え? 俺死ぬの?」

200 :既にその名前は使われています:2008/03/19(水) 01:32:31.68 ID:zhMop/bH
次回、あのふたりが帰ってくる!?

201 :既にその名前は使われています:2008/03/19(水) 02:05:29.86 ID:B8OUs+5y
Naji> 俺達の事だな!
Meki> にゃ、にゃっ!?

202 :既にその名前は使われています:2008/03/19(水) 06:46:51.03 ID:x0YoKvro
「自分で上げるなら世話ないな」

全くage

203 :既にその名前は使われています:2008/03/19(水) 10:01:30.77 ID:ZESp2Yct
「じ、次回予告ッ!?えっと、えっと・・・」
「『次回も中の人は出ません』、と」
「・・・えぇー・・・」




そう言えば中の人はどこに行ったんだろうage

204 :既にその名前は使われています:2008/03/19(水) 12:24:39.61 ID:gbNZ8ZRY
お昼保守

205 :既にその名前は使われています:2008/03/19(水) 15:21:52.83 ID:ZESp2Yct
「クロックエッグゲットだぜー!!」
「松本梨香乙」
「・・・リアルタイムにヴァナの時間が表示されてるな」
「ジェムエッグは?」
「きらきらー・・・いかん、ラプトルエッグのインパクトが強すぎて他のからくり卵が地味だ」
「オルゴールエッグもギミックはあるが・・・さすがに奇声を発するのには勝てないな」
「しかもレンタルハウスでも聞こえるしな・・・」



本当に何なんでしょうアレ。

206 :既にその名前は使われています:2008/03/19(水) 17:35:34.60 ID:48cRLJyr
鼻の院に行って誰か聞いといで

207 :既にその名前は使われています:2008/03/19(水) 19:41:29.93 ID:gbNZ8ZRY
いえっさー

208 :既にその名前は使われています:2008/03/19(水) 21:36:55.34 ID:48cRLJyr
絶対、ラプトルじゃないから

209 :既にその名前は使われています:2008/03/19(水) 23:49:26.73 ID:zhMop/bH
ちょっと保守

210 :既にその名前は使われています:2008/03/20(木) 01:16:22.31 ID:X4mBI0Cz
そんなこんなで保守

211 :既にその名前は使われています:2008/03/20(木) 04:45:57.97 ID:Y5ywTw2X
「・・・・・・・・・・・・」
「どうした?ウィンダスから帰ってきて早々に黙り込んで」
「・・・いや、ラプトルエッグなんだがな」
「ああ、仕様を聞きに行ったらしいな」
「冒険者の中には、2種類以上の鳴き声を聞いた奴もいたらしい」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・聞かなかったことにするか」
「ああ・・・」

212 :既にその名前は使われています:2008/03/20(木) 11:04:43.57 ID:Y5ywTw2X
保守です。

213 :既にその名前は使われています:2008/03/20(木) 12:45:13.17 ID:X4mBI0Cz
昼休み保守っ

214 :既にその名前は使われています:2008/03/20(木) 15:39:53.43 ID:Y5ywTw2X
ちょっと早いけど夕飯の支度。
そういやヴァナの一般人は普通に料理してるみたいだけど、クリスタル合成ってできるのかな?


215 :既にその名前は使われています:2008/03/20(木) 16:03:08.92 ID:izV0F/KL
「思うんだが」
「なんだ。」
「クリスタル合成は、冷凍食品レンジでポン!な感覚だと思うんだ。」
「結局どう料理しても材料は同じだし、手間考えるとむしろクリスタルの方がいいじゃないか…。」
「……いや、クリスタル合成には欠点がある。」
「ほう」
「それは愛じょ」
「黙って食え。」

ほんとクリスタルってどうなってるんでしょうね…。

216 :既にその名前は使われています:2008/03/20(木) 19:00:55.58 ID:bAyCNqK5
hosyu

217 :既にその名前は使われています:2008/03/20(木) 20:58:14.60 ID:FbqysWhb
うちのご主人様も、最近はやっとクリスタル合成に慣れてきてくれたクポ。
あんなことになってしまった初日なんか、それまでは普通にやってたクリスタル合成を、
何個も何個も失敗した挙句、涙を流しながら、
「鍋をよこせ鍋をっ、包丁とまな板も持って来いばかやろおおおお」
って、モグを振り回した挙句頭に砕けた炎クリの破片を刺したクポ。
…痛かったけど、モグはがまんしたクポ。
ご主人様は、きっとすぐもとのご主人様に戻ってくれるって、信じてたクポから。

218 :既にその名前は使われています:2008/03/20(木) 23:38:59.70 ID:izV0F/KL
「おかしい…おかしすぎる」
「つべこべ言わずにさっさと納品してこいよ…」
「だって!俺リアルではパティシエだったんだぞ!?」
「それならあきらめてクリスタル合成でケーキ作ろうとせず
 普通に作れよもう!!」

実際のところどうなんだろう。板前とか。

219 :既にその名前は使われています:2008/03/20(木) 23:42:10.10 ID:mzixeNMO
はぁぁぁぁぁぁ〜 天に還るときがきたようだな、ゆすせwwwwww

220 :既にその名前は使われています:2008/03/21(金) 01:54:14.87 ID:MLYEVJJJ
クリスタル合成はイメージだって誰かが言ってた!
いや、つーかぶっちゃけ皿とかも合成できるってどうなのよ。
食材からどうやっても作れないじゃない。

221 :既にその名前は使われています:2008/03/21(金) 02:30:41.28 ID:NRhQkKM6
そこはほら、クリスタルの破片を組み合わせてだな…。

222 :既にその名前は使われています:2008/03/21(金) 06:34:15.60 ID:uVYwMPPG
おはよう保守

223 :既にその名前は使われています:2008/03/21(金) 06:44:14.59 ID:ga0Nxx3B
「あら、クリスタル合成で悩むなら、他の誰かに作らせればいい話じゃない」


まさに外d(ry
age

224 :既にその名前は使われています:2008/03/21(金) 10:21:14.45 ID:RhEoZJVX
リードさんトコとかに出てきた女の子はアルタナなんだろうか……。
もちょっと高位の存在にも思えたけども。

そもそも、このヴァナにリアルの人間を召喚しているのは誰なんだろうか。

225 :既にその名前は使われています:2008/03/21(金) 12:45:17.54 ID:uVYwMPPG
お昼保守

226 :既にその名前は使われています:2008/03/21(金) 15:20:39.07 ID:okmyaYGT
お茶の時間age

227 :既にその名前は使われています:2008/03/21(金) 18:01:37.03 ID:Oeos/INh
それを知っているのは、あのゴブリンコイフを被った黒スーツの男だけ…

…かどうかも、まだ分からないけどね。

228 :既にその名前は使われています:2008/03/21(金) 20:10:30.23 ID:Oeos/INh
ごちそうさまでした保守

229 :既にその名前は使われています:2008/03/21(金) 21:49:58.35 ID:ga0Nxx3B
明日早く帰れたら書こう。
age

230 :既にその名前は使われています:2008/03/22(土) 00:18:17.17 ID:Re/xaex3
クリスタルなら毎晩ニュース番組に出てるにゃー

231 :既にその名前は使われています:2008/03/22(土) 02:31:04.64 ID:ESlTm3NM
それ、滝とか川とか書いてなかったか

232 :既にその名前は使われています:2008/03/22(土) 07:23:54.26 ID:Re/xaex3
???・・・・・・ッ!!!!

233 :既にその名前は使われています:2008/03/22(土) 11:31:05.31 ID:3T0Y0IZg
もうすぐお昼保守

234 :既にその名前は使われています:2008/03/22(土) 12:59:19.50 ID:z+zEhESa
もうお昼休み終わり

だけど保守!

235 :既にその名前は使われています:2008/03/22(土) 14:57:29.67 ID:3T0Y0IZg
お茶の時間保守

236 :既にその名前は使われています:2008/03/22(土) 17:50:27.38 ID:3T0Y0IZg
リアルのものをヴァナに持ち込むより、
移送の幻灯をリアルに持って帰りたいと思った、そんな夕飯時。

237 :既にその名前は使われています:2008/03/22(土) 20:13:09.10 ID:3T0Y0IZg
ごちそうさまでした保守

238 :既にその名前は使われています:2008/03/22(土) 23:26:30.30 ID:EFu+FJYf
229氏は早く帰れなかったのだろうか。
それとも本当に来訪者に…

保守る

239 :バレ【1-898】 ◆i2zvqkiQWY :2008/03/23(日) 00:30:55.25 ID:ciwFLc3f
書けた、書けましたよ!!
いやぁ、説明文ってホント難しいもんですね。
>>229こと俺です。

さて、クリスタル合成の設定を書いた物語ですが、俺設定はご了承ください。
スレメイン設定に全て当てはまるわけではないので、ご注意のほどを。

ウィキに書いといたほうがいいかなぁ…
では投下。


240 :番外編 Crystal synthesis:2008/03/23(日) 00:33:06.97 ID:ciwFLc3f
クリスタル――――
様々なエネルギーを秘めた僅か3〜4センチ程の大きさの結晶体。
火・土・水・風・雷・氷・光・闇と、八種存在しており、それらが森羅万象の根源を司ると信じられている。
実際、ヴァナディールに存在する全ての物質には、微細なクリスタルの結晶が必ずと言っていいほど含まれおり、
生物も例外ではなく、食用の肉、野菜、郊外に住むモンスター、オークなどの獣人の体内からも、相次いで結晶が発見されている。
(ただし、食物の中に視認できるほどの大きさの結晶が見つかることはごく稀である。また食べて怪我したという報告もない)
実はそれらの研究で、実に興味深いことが判ってきている。
日常的に他の生物を捕食、云わば消費、または分解しながら生きる生物の、その末端になるほど結晶が大きくなるというのだ。
ということは、人間の体内にもクリスタルが存在するのではないのか、という想いが当然出てくるのであるが、
人道的な理由で、それらの事柄の研究は国家間の協議で全面的に禁止されており、未だ真偽は謎である。

241 :番外編 Crystal synthesis:2008/03/23(日) 00:33:38.73 ID:ciwFLc3f
先の大戦では、抽出したエネルギーを得るために大量にクリスタルは消費された(獣人『から』の供給で賄えた)のだが、
現在ではもっぱら冒険者の『合成』の触媒としての利用しかされていない。理由はそのエネルギーの利用方法が変化した為である。
大戦では敵陣営の破壊を目的にしていたため、クリスタルのエネルギーの性質分けなどの研究はさほど行われていなかったのだ。
大公カムラナートによる『クリスタル合成』の方法は大戦前から知られてはいたのだが、今日では民間で見かけることはまずない。
技法が公開された当初は、供給が追いつかなくなるほど活発に取引、利用されたりしていたのだが、次第に
生産性の不安定さ、熟考したイメージが必要、直接作るほうが質もよく且つ手軽、などの理由で民間では廃れてしまった。
対して冒険者であるが、どういうわけか彼らのあいだでは唯一の生産方法として、よく行われているようである。
その傾向を鑑みてか、三国のクリスタル納入によるランクポイント制の導入、競売の民間と冒険者の区別化が行われている。
なお、納入されたクリスタルがどう扱われているかは三国とも明らかにしていない。


242 :番外編 Crystal synthesis:2008/03/23(日) 00:34:45.62 ID:ciwFLc3f
クリスタル合成――――
クリスタルを媒介にイメージを具現化、物質の形状・性質を変化させる生産手段のひとつ。
クリスタルの利用方法として一時持て囃されたが、逆に言えば今日はこれしか利用法がないともいえる。
(飛空挺でクリスタル機関が使われているのは周知の事実だが、果たして出回っているクリスタルを使っているのかは疑問である)
民間では例外を除き現在では行われておらず、冒険者のみが使用するのみで、この為クリスタルの大部分は冒険者間で流通している。
大公カムラナートにより技法は伝わっているが、原理などは全く解明されていない。
一説には、合成材料に含まれる微細のクリスタル結晶が媒介のクリスタルと反応、使用者のイメージで再構築される仕組みらしい。
また、イメージなどの理由で失敗した場合、材料自体が飛散、影も形も無くなるというのもこの技法の特徴である。
材料に使われたクリスタルは抜殻だけ残り、使用者のイメージで容器やコーティング材になることが確認されている。

さて、ヴァナディールで使う人間は『冒険者』のみという『クリスタル合成』。
――――『来訪者』はどうなのであろうか?



243 :番外編 Crystal synthesis:2008/03/23(日) 00:36:06.52 ID:ciwFLc3f
パリーン!!
「無理だって」顔面に刺さったクリスタルの破片が消えていくのを感じながら、サニーを見やる。
「ええええ……、…バレ、イメージちゃんとしてる?」
バリバリしてるぞばっちり、もうバリッバリっ。「草糸おおぉぉっっ!!」ってくらい、というのを目で訴える。
じとぉっと睨まれる。「…ホントに? 私が出来るのに? イメージ云々って男の専売特許でしょ。女の子の裸とか想像したり」
やだ、なに正にそのイメージ、そのとおりですが。「地図読めない男とか、立体図形が思い浮かばない奴も世の中にはいるだろ」
「読めないの?」「…読める」「立方体想像出来ないの?」「どっちかっていうと、むっちゃ得意」「女の子のはd」「ノーコメ」
「それで何で出来ないの?」「なんで出来るんだよ?」
数十回失敗して一回も成功なし。パンパンと材料だけが宙に掻き消えていくのを、目の当たりにすると極鬱になる。
ちっともリーチがかからないパチンコ台に、強制的に座らせられて延々ガリガリやってる気分だ、自分の金で。自分の金で。
「もっかい見本見せるからね」カッパーインゴットとシルバーインゴットを取り出す。「そして炎のクリスタル」
いちいち見せなくていいって、鬱になるから。「…ちゃんと見なさいって」「はいはい」
自分の目の前にインゴットを重ね、クリスタルを両手で包み、サニーは祈るようにひざまずく。
やがて手のひらから紅い明かりが漏れだす。インゴットがそこに吸い込まれるように浮き、収まる。
サニーが手を広げた瞬間、紅い光が白色に変化し弾ける。光が収まるといつのまにか両手の上で、避雷針が数十本浮いていた。
すかさずサニーが地面に置いていた袋をつかみ、避雷針の下で袋の口を広げた。カチャカチャッと避雷針が収まる。

244 :番外編 Crystal synthesis:2008/03/23(日) 00:37:02.51 ID:ciwFLc3f
「ね?」「ね、じゃない」「ほら、やるの」「もういやだ」「やりなさいって!!」「やなこった!!」
頭を掻き毟った。「…来訪者は合成できないんじゃないのか?」「ハァ? じゃ私は?」「…特例? おかしいって、絶対」
「…おかしいのはバレのほうでしょ」「一概にそう言えない。二例しか確認されてません」
「どっちか判らないことしか判ってないじゃない」「俺にとっちゃ、今のとこそれで十分ですが?」
サニーがニヤリと口を歪める。「…へええええ、じゃ、どっちか賭けましょうか?」「おおよ」
サニーがパンと手を叩く。「保留で!」「…は?」「私が勝った時、バレに何させるかというのは保留で」「させる?」
「賭けってそのほうがいいでしょ。してやる、ってのはあんまり好きじゃないし」…俺の意見は? 別にいいけどさ。
「じゃ、俺m」「ダメ、面白くないじゃない」「ええええ」「今すぐ決めること」……俺の意見は?
「う〜ん」「ほらほら」「させる…、ねぇ…」「…エッチなのは無理よ?」「させるかっ!!」
…う〜ん。別にない、つか思いつかん。「思いつかない?」なんかあるか?……、そういや借k
「じゃ、何か料理作ってあげるってことにしようか」「は?」「決定!!」




おれの意見は?

245 :バレ【1-898】 ◆i2zvqkiQWY :2008/03/23(日) 00:39:06.87 ID:ciwFLc3f
投下終了!!


寝ます!!
おやすみなさい!!

246 :既にその名前は使われています:2008/03/23(日) 03:03:18.07 ID:7Kx34zzx
投下おつっす!

砕け散ってる=力は通せてるわけで

247 :既にその名前は使われています:2008/03/23(日) 06:52:47.28 ID:BwfsJNoZ
おはよう保守

248 :既にその名前は使われています:2008/03/23(日) 11:57:18.59 ID:7Kx34zzx
お昼ですね。
バレさんはちゃんとご飯作れたんでしょうか

249 :既にその名前は使われています:2008/03/23(日) 15:45:02.36 ID:7Kx34zzx
リアル側のヴァナはきな臭いことになっておりますのう

250 :既にその名前は使われています:2008/03/23(日) 17:43:01.04 ID:Z6DaRnKa
夕餉・・・には早いが、保守

251 :既にその名前は使われています:2008/03/23(日) 20:27:28.37 ID:pt1dPNBW
これから夕飯ですage

252 :既にその名前は使われています:2008/03/23(日) 22:57:36.22 ID:eKCK9LLR


253 :既にその名前は使われています:2008/03/24(月) 01:28:08.87 ID:RIgLcJJ6
「桜、まだ咲かねーかな」
「もうちょっとじゃないかな」

ホシュ

254 :既にその名前は使われています:2008/03/24(月) 06:34:56.80 ID:fUKiiSmc
おはようございます。

255 :既にその名前は使われています:2008/03/24(月) 11:23:36.02 ID:P7iGK7kB
昨晩はお楽しみでしたね。

256 :既にその名前は使われています:2008/03/24(月) 13:18:39.13 ID:beDuEzTn
今晩のおたのしみに・・・

257 :既にその名前は使われています:2008/03/24(月) 16:40:58.41 ID:hb1ccug4
このスレを・・・どうぞ

258 :既にその名前は使われています:2008/03/24(月) 19:31:38.95 ID:OoJeR5xE
「え…エッグハントが…終わってしまった…_| ̄|○」
「そんなことより明日のメシの心配をしろお前は」
「……金貸して?(´;ω;`)」
「……もういい、お前はうちに泊まってけ」

259 :既にその名前は使われています:2008/03/24(月) 21:23:02.11 ID:OoJeR5xE
ほしゅ

260 :既にその名前は使われています:2008/03/24(月) 23:42:38.84 ID:fUKiiSmc
月の色がかわるところを眺めていたい

261 :既にその名前は使われています:2008/03/24(月) 23:55:02.76 ID:beDuEzTn
ねむねむにゃ〜

でも、ほしゅなのにゃ〜

262 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 01:59:59.98 ID:DunDeZ/7
メンテ保守

263 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 07:38:13.24 ID:WRobl3S5
おはようございます。

264 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 09:54:29.94 ID:N0mmuO7w
久しぶりに来たら自分の名前があった。嬉しいね。
ほっしゅほっしゅ。

265 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 10:31:35.19 ID:OXuDxGzR
だったら書k


いや、『書いてください』!!
保守

266 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 11:17:44.19 ID:N0mmuO7w
・・・・・・よん?

267 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 11:22:54.80 ID:RdQuTlo9
ここは、、!? 丸裸で別な惑星のアルテパって言う砂漠にぽつんと一文なしで立ってた。。。

268 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 12:56:04.18 ID:DunDeZ/7
人気のない砂漠のど真ん中でカネ持っていても意味ないかもと少し思ってみたりした

269 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 14:40:40.88 ID:CJuWmpLQ
とりあえず東にいくとラバオがあるかも

270 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 15:59:36.53 ID:CJuWmpLQ
乱立で落ちるの速い気がする

271 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 17:24:25.40 ID:CJuWmpLQ
気がする、じゃなくて速いな…ヽ(;´Д`)ノ

272 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 17:55:56.05 ID:OXuDxGzR
まあ、じゃ支えますかね。
彼の土地で、必死に生きる彼らが語れる、
この場所を

273 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 18:41:38.49 ID:OXuDxGzR
45分で185まで落ち。
どうやら垢ハックが大量発生中らしいです。
お気をつけて

274 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 19:17:08.01 ID:il2d0Wx9
おいィ?うちFC2ブログ使ってるんだが?

275 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 20:28:43.64 ID:CJuWmpLQ
ヒロさんユリさん【にげて!】

276 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/03/25(火) 20:31:51.52 ID:ReIKT62j
ウィルスチェックとアドウェアチェックはちゃんとやっとけって、
ウィルス踏んだどっかの銀髪のダルメルがorzして言ってた!
垢ハックされてなかったよ!って半泣きで言ってた!





・・・あ、来ちゃいけなかった気がする(´・ω・`)

277 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 21:59:22.89 ID:CJuWmpLQ
キーゼルさんのご友人、ご無事でなにより。
FF11でパスを抜かれるということは、
あちら側においては魂を握られ、存在の根拠が危うくなるに等しいことなのかと存じます。保守。

278 :既にその名前は使われています:2008/03/25(火) 23:09:31.75 ID:CJuWmpLQ
ううむ…ID赤くなるまで保守するハメになるとは思わなんだ(-_-;)

279 :既にその名前は使われています:2008/03/26(水) 00:47:12.35 ID:sDxCk2Mj
ageage

280 :既にその名前は使われています:2008/03/26(水) 01:34:52.34 ID:4EdVJNVA
寝る前に上げておこう

281 :既にその名前は使われています:2008/03/26(水) 07:19:16.57 ID:Fi+zYvw2
悪夢の一夜でした。

282 :既にその名前は使われています:2008/03/26(水) 11:36:16.79 ID:fcXYFEtF
ここでageじゃい

283 :既にその名前は使われています:2008/03/26(水) 13:24:20.61 ID:rLSv9Ev4
あげあげΨ(`∇´)Ψ

284 :既にその名前は使われています:2008/03/26(水) 14:06:17.73 ID:ZoCEBKeW
変な夢を見た、
爆弾で左足が吹っ飛んでその転がっている左足を見つめる俺がいた。

285 :既にその名前は使われています:2008/03/26(水) 14:37:56.25 ID:ksGsODBn
目が覚めると窓もドアも無い薄暗い部屋にいた。
叫んでもだれもいなさそうだ。
3日間ほど飲まず食わず、壁に横たわりもうだめかと
天上を見上げてると、ふと霞がかった赤い人影が見えた気がした。

何かを話してきているが、よくわからない言葉を発していて意味がわからん。
そのうち意識を失い、気づいた時にはいつも通り布団の中にいた。。。
あれはなんだったんだろうか。。。

286 :既にその名前は使われています:2008/03/26(水) 17:28:07.71 ID:Twsea/2y
分からないほうが、いいこともありますやねw

287 :既にその名前は使われています:2008/03/26(水) 18:48:06.06 ID:fcXYFEtF
関連スレに行ってみることをオススメします。
ただあんまり気にしないのも手ではあります
age

288 :既にその名前は使われています:2008/03/26(水) 20:56:31.98 ID:Twsea/2y
関連スレってどこだろうw

289 :既にその名前は使われています:2008/03/27(木) 00:16:16.54 ID:6955ENfN
ほしゅ

290 :既にその名前は使われています:2008/03/27(木) 02:15:13.01 ID:IKzX6nqK
オカ板かと思った私は(ノ∀`)

291 :既にその名前は使われています:2008/03/27(木) 07:18:51.62 ID:Yrl8xdQ7
窓も扉もない時点で脱出ゲームかと思いました……えぇ、最近はまっております。
元に戻れないという意味では来訪者達もヴァナ・ディールという広大な舞台の
脱出ゲームの中にいると言えるかもしれません。

292 :既にその名前は使われています:2008/03/27(木) 11:13:20.57 ID:6955ENfN
かなーり前に流行りましたよね。
なにか取っ掛かりがあって、それを何処かに持ってって、
なにか反応や変化があって、その繰り返し。
少し筆が止まっている物語は、さしずめ解法を見い出すまで少し寝かせてある…て感じにも。

いえその、なんというか、ごめんなさい。

293 :既にその名前は使われています:2008/03/27(木) 13:09:12.87 ID:Ni7IAxoJ
この世界は鳥籠だ。と、誰かが言った。
世界の果てまで歩いても、この世界の外へ行けるわけではない。
しっかりと鍵がかけられた、とても重厚な、金属製の鳥籠。


いつからか、この世界に『ソト』があることを知った。
この世界のどこにも存在し得ない物質製の壜。
からくりが仕込まれているわけではないのに時間が来ると鳴り出す折り畳み鏡(か、どうかはいまだに分かってはいないが)。
それら以外にも、何の用途に使うのか分からないものばかりが、そこに行けば集められていた。
ドラギーユ城内にある、王立騎士団控え室の隠し部屋。
それらを管理している対の騎士の言葉によると、"40あった『世界』"のどれにも属さない、『リアル』という『世界』に存在するものなのだと言う。
"40あった『世界』"の中にこの世界も含まれていて、『世界』は時折統廃合を行いながらも正しく運用されていなければならないのだとか。
彼らは『世界』や『リアル』の存在を明確に把握していたようだったが、しかし決して誰かに説明しようとはしなかった。
『リアル』の技術はジュノ大公がもたらしたものをはるかに凌駕し、この世界を根底から覆してしまうのだと言う。


「でも、どうしてそれを教えてくれたんですか?」
秘密を明かされた興奮と、秘密を共有する楽しみに胸を躍らせながら訊くと、彼らは言った。
いつかお前が戻ることができるように、と。

294 :既にその名前は使われています:2008/03/27(木) 15:20:47.32 ID:kFkUfb1K
おやつ保守

295 :既にその名前は使われています:2008/03/27(木) 17:24:38.53 ID:3GFMGkcH
守られている、果たしてそう言ってもいいのかどうか。

296 :既にその名前は使われています:2008/03/27(木) 20:07:14.74 ID:6955ENfN
ごちそうさまでした保守

297 :既にその名前は使われています:2008/03/27(木) 22:30:27.86 ID:3GFMGkcH
あげておきましょう

298 :既にその名前は使われています:2008/03/28(金) 02:31:42.73 ID:jAjGQZ9l
寝れない保守・・・

299 :既にその名前は使われています:2008/03/28(金) 07:18:12.17 ID:Satcg2AY
それでも朝はやってくる

300 :既にその名前は使われています:2008/03/28(金) 10:20:34.33 ID:Satcg2AY
そしてお昼もやってくる

301 :既にその名前は使われています:2008/03/28(金) 11:09:30.01 ID:3XsOgPn5
暖かな空気が今年もやってきた。
やがてこの空気が周りに満ちて、幾多の花を咲かす。幾多の芽を芽吹かす。
幾多の命を生み出す。

その空気をいつも吸ってる俺は、何か変わるのだろうか。何か得るのだろうか。

あの世界、元居た世界と同じ花がここにも咲く。
俺自身咲けなくたっていい、このままでもいい。
あの桜の道を俺はもう一度歩きたい。風が吹くと桜色の空間に包まれるあの道を、もう一度。
それだけだ。




302 :既にその名前は使われています:2008/03/28(金) 12:57:15.23 ID:iFj2zde3
お昼休みだよ全員保守〜(なんかいまいちだな・・

303 :既にその名前は使われています:2008/03/28(金) 16:33:57.34 ID:Satcg2AY
集合ーで、語り手さんみんなに集合してもらえばよかったのに…w

304 :既にその名前は使われています:2008/03/28(金) 19:06:51.86 ID:jAjGQZ9l
来訪者はヴァナにある意味集合してるから、そのあたりは・・・w

305 :既にその名前は使われています:2008/03/28(金) 22:01:27.49 ID:6BEVZxwE
保守り

306 :既にその名前は使われています:2008/03/29(土) 01:06:25.08 ID:2T56BAhV
さらに保守

307 :既にその名前は使われています:2008/03/29(土) 02:45:00.95 ID:CYgAoOnd
朝も夜も側にいたいと願うのは、きっと罪。


扉がそっと開かれ、閉じる。何も言わなくても、言われなくても分かる。
「おかえり。どうだった?」
「問題はない」
短い答えが返る。
鏡合わせのようによく似た兄弟は、何気ない仕草で彼の前に座る。
いつもと違う、離れての任務に不安はなかった。互いに、必ず戻ってくると信じているから。
ただ。
「怪我したのか」
「軽傷だ。問題はない」
「お前がその傷を言い訳にサボるのを心配してんだよ」
わざと茶化し、シャツの襟元から覗く包帯を、わずかに痛々しげな色を含んで見る。
「しばらくは、無理はするなよ」
「ああ」


一緒に戻ると望むのは、叶わぬ願い。
戻ろうと望むことすら高望みなら、せめて側に。

308 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/29(土) 07:22:48.12 ID:yKDiuvwt
二週間ぶりです、おはようございます。緑茶です。
最終話まで書き上がってるのに、投下しないのはきっと微修正と言う名の作業が思ったよりも時間がかかったり、
「これ投下する価値のある程、面白いものなのか?」と自問自答してしまいがちなワケですが、
最終的には叩き付けるように投下するので、喉元過ぎれば何とやらです。
そんなわけで前回は >>147-155 でした。

では「プロローグ:第十二話」の投下です。

309 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/29(土) 07:28:10.76 ID:yKDiuvwt
◆◆◆第十二話:憂える世界は此処では在らず――

 午後の日差しが降り注ぐアルザビの街は所狭しと冒険者が行き交っていた。ある者は仲間たちと新たな冒険へ
旅立ち、ある者は新しい武器防具を生産し、ある者は競売に並ぶ品物の値段と自らの財布を見比べていた。
 そんなアルザビの街角にある茶屋シャララトからも一組の男女の会話が聞こえてくる。
「なるほど……幾つか釈然としない部分はあるけど、こうして冴えない男は新しい第一歩を踏み出すわけか」
 束ねられた羊皮紙に綴られた物語を読んで感想を口にしたのはタルタルと呼ばれる小人種族の男であった。体
躯に見合った小さな手を一旦止めて、向かいに座っていた人物に一瞥する。
「えへへ〜。まだ途中だけど、中々面白くなってきたでしょ?」
 綴られた物語を書いたであろう人間は自尊気味に返事をした。彼女はミスラと呼ばれる猫似の種族であり、この
二人の外見がファンタジーやゲームの世界だと言う事を如実に表していた。
「ここまでじゃ何とも言えないけどね」
「いつもながら手厳しいわね」
 気心が知れた中だからこそ、彼らは甘えの無い率直な意見を言い合う。それは二人の住む場所が現実世界から
ヴァナ・ディールの世界の変わった今も続いていた。
「一つ気になるのがさ。この主人公の来訪者と出会った来訪者の二人、ボクらとは違うよね?」
 件の質問の内容が書いてある頁へと、パラパラと束ねられた羊皮紙を捲って行く。
「んー、何が? 身長とか?」
 ミスラの女性は床に散らばっている羊皮紙を拾い集めていて、彼の質問に適当に答える。
「いや、タルタルの身長については置いといて……いや、そういう事になるか」

310 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/29(土) 07:30:14.47 ID:yKDiuvwt
 使い古されたネタを呆れるように溜息をつくも、その言葉に含まれる真意を汲み取ったのかタルタルの男は
一人納得していた。
「やっぱり身長……気にしてるのね」
「……そこじゃなくて。ボクらはさ、外見がタルタルにミスラで……まぁ、ポリゴンで出来た体という訳ではないけ
れど、このヴァナ・ディールで設定された体で動いているだろ?」
「ええ、そうね。私もこの猫耳や尻尾は気に入ってるわ」
 そう言って彼女はお尻に生えた毛並みの良い尻尾をユラユラと振ってみせる。
「でも今回の主人公は所謂現実世界の生身の体。だよね? 服とかもそのまま持ってきているみたいだし」
 タルタルの彼の問いの核心はそこであった。件の男女は自分達とは違いゲーム世界の体ではなく、現実世界
で使われている肉体をそのまま持ってきている、その差異は一体何であるのかと。
「うむ。良いところに気付いたぞ、少年」
 彼女は、まるでその質問されることを待っていた教授のように目をキラリと輝かせる。
「午前中に会ってきたヘキサガンの彼女もそうだったし、ここのところを……先生、説明をお願いします」
「よろしい。じゃあ、どこから説明しようかしらね……そうね、ウィルス進化論って知ってる?」
「――は?」
 空に流れる雲はまるで出来たての綿飴のようだ。茶屋の奥においてあるコーヒーサイフォンからは深く煎った
豆の香りが客を引きつけている。もし、この台詞が漫画であったならば、その一瞬は絵の変化も台詞もないコマ
が二つは続いただろう。タルタルの男は相方の突拍子さは十分承知していたが、それでも思考回路の回復には
それなりの時間を要した。
「……まーた、トンデモ理論持ち出してきて。まあ、知っているけどさ……それがどうしたって?」

311 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/29(土) 07:32:03.66 ID:yKDiuvwt
「ウィルスの影響もしくは、ウィルスの遺伝子が宿主となる生物の細胞に取り込まれ、それらを原因に劇的な
進化を呈するってやつね」
 全ての生物は適正進化、即ち環境に対応できた可能性を持つ個体が自然の中で取捨選択され進化を続け
今に至るというものが世の一般論であるのだが、それに異を唱えるのがウィルス進化論である、その代表例
としてあるのが――
「キリンの首は何故長い……か。ここだとダルメルかな」
 首の短いキリンと、長いキリンのどちらもが化石として発見されているのだが、その間となる中間の長さの
化石が発見されない、そこにあった劇的な変化を説明するのがウィルス進化論なのである。
「流石理系。分かってらっしゃる」
「理系は……あんまり関係ないんじゃないかな、ボクの専攻と全く違うし」
「で。この何だか良く分からないヴァナ・ディールの世界を一つの生物として考えると、世界に住む一人一人は
細胞として動いているわけよ。私たちも含めてね」
 その時点でタルタルの男の脳裏に淀んでいた謎の点と点が線で結ばれ閃きの快感が訪れた。それは一つの
結論へと導かれた証でもある。
「あ〜、なるほど。話が見えてきた。つまり、ボクらは現実世界の人間の精神だか魂だかのウィルス遺伝子的な
ものが、この世界の細胞となるように設定されているキャラクター、つまりこの体に寄生したってことか」
「そして、今回の二人は体の外からやってきたウィルスそのもの、どちらかというと適正進化の要因かしら? 
でも、どちらも進化を促す外的要因として基本的には変わりない。そういう事になるわね」
 一つの結論は新たな疑問を生む。タルタルの男はそれを率直に投げかける。
「二つの可能性ということか。まぁ、進化というよりも局所的な突然変異に近いような気もするけど?」

312 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/29(土) 07:33:56.66 ID:yKDiuvwt
「そうね、実際にはこの方法じゃ世界全体の方向性を定める事は出来ないし、何より内的要因からも突然変異
は起こっているわ」
 異質なモノとも規格外なモノとも言われる突然変異はタルタルの彼も実際にその目で見たことがあり、それは
手にしている束ねられた文章の中にも書かれていた。
「例えばこの夜色のインプみたいなバグモンスターにバグアイテム。それに今回の彼が手にしたバグアビリティ
……は外的要因かな?」
「プログラムで言えば重度の高いエラー。生物で言えば異常細胞や悪性腫瘍、癌って言った所かしらね」
「癌――か、そう言えば実際に目にするまでは信じられなかったけど、君が書いた物語の中にそんな名前の喋る
……まあ、それは今はいいや。それよりも、何で世界は進化や突然変異を促したいんだろうか」
 自分の台詞に反してタルタルの男には現状の世界は進化を促すというよりも、目的もなく闇雲に変化だけを
求めているような気もしていた。
「それは簡単な話よ。誰かも言っていたように、この世界そのものが壮大な実験と考えれば、何十匹も素体になる
生物が泳いでいるんだからそのうち何匹かは無茶な外的要因を加えて実験してみたくなるでしょ?」
「誰がそんな実験してるんだ――まぁ、大きな迷惑と言うには既にこの世界での生活をエンジョイしてしまっている
けど……それに泳いでるって? ……あぁ、なるほど」
 彼の脳裏に、煌めく電子の海の中を泳ぐ神獣や幻獣の名前を冠された青光りする魚が泳いだのだろう、彼女の
言う生物達に心当たりがあったようだった。
「んでもって、この世界に住まわせて貰っている以上、悪性腫瘍を見過ごすわけにはいかないから私達はバグ退治
やバグ処理に動いているって訳ね」
(それならボクらは、ウィルスよりワクチンに相当するのでは……)

313 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/29(土) 07:37:27.42 ID:yKDiuvwt
 とタルタルの男は思ったが、しかし、それでは納得が行かない点が多々ある。来訪者と呼ばれる者たちが悪性
腫瘍たるバグに対してこの世界に呼ばれたにしては使命感が無さ過ぎる所だった。
 それこそ漫画やアニメの主人公宜しく謎の天の声でも聞いていればまだしも、ヴァナ・ディールに放り出された
来訪者達は皆野放し状態であった。
 他にも心当たりは山ほどあるが、推測をいくら並べても世界はそれに応えないので彼は思考をそこで止めた。
 実際に動くことで彼らは世界の行く末と見ようとしているのだ……と、言うほど格好の良いものではなく、実際
には単純にやる事がなく暇になったので、同じような境遇の来訪者を集めてボランティア的に動いているに過ぎ
なかった。
「まぁ、主に動いているのは君以外だけどね……今も行ってもらってるし」
「そうなんだけどさ。良いのよ、あの"お兄ちゃん娘"は。どうせここに居たって『理系の人の話は難しくてツマンナイ』
って言うだろうし。きっと今頃は元気にハンマーでも振り回してるわ。それに、さっきみたいにお土産を見繕うのが
好きみたいだしね」
「その白魔道士の娘や君の友達もそうだけど、適材適所ってやつ……なのか、なぁ……これは……」
 確かに目の前のミスラの彼女には人を上手く配置する能力があった。しかし、それは結果的に見て上手くいって
いるのであって、その過程は行き当たりばったりとしか思えない勝手気ままなものであり、タルタルの男は毎度不安
を募らせていた。
「そんなに心配しなくても大丈夫よ、あの娘にはオートマトンも付き添わせているし。それにこれからまた一人共犯者
も増えることだしね。その為に今こうやって片付けてるんじゃない」
「あぁ、そうだったね……って、共犯者って何さ! 共犯者って」
「んもー、ちょっとした言葉の綾よ」

314 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/29(土) 07:44:33.78 ID:yKDiuvwt
 手をプラプラとさせて許しを請う彼女の、どこまでが冗談なのか分からない言動もタルタルの彼の不安材料の
一つであるのは言うまでもないだろう。
「はぁ……大分話はそれたけど彼らがボクらとは違う外見の理由、ある程度納得いったよ」
「それは良かったわ。今適当に考えた理由としては中々の出来ね」
 これから来客があるならばとタルタルの彼は散らばった羊皮紙の整理を手伝おうと思っていたのだが、その
台詞を聞くや否や、シャララトの店員に新しいコーヒーを一杯注文し、彼女が一人で片付け終わるまで豆の薫り
を愉しむことにしたのだった。
 一方、ミスラの彼女の方は散乱していた羊皮紙を束ねた紙の山を睨んでいた。これに綴られた物語の大半は
途中まで書きかけたものの、書いている本人、つまり彼女自身が『これはどうやら面白くない』と途中でサジを
投げてしまったものであった。
「それにしても面白そうなフリーの来訪者は案外少ないものね……チェーンスペルを使って手当たり次第に探す
のも実際にこうして書いてみないと中身がわからないし、その上で誘導するのも結構面倒なのよね……さて、
どうしたものかしら」
 そんな事を呟きながら茶席に敷いてあるクッションの上であぐらをかき、下唇を指で撫でている。これは彼女が
何かを考える時の癖であった。
「う〜ん……ま、いっか。とりあえず片付けてから考えましょう。その頃にはそんな些細な悩みもきっと忘れている
ことだろうし一石二鳥ってやつね」
 しばらくして散らばった羊皮紙は綺麗に整理整頓され、ミスラの彼女もシャララトの店員に『いつもの一杯』を
頼んでいた。もちろん、その頃には既に気にしていた悩みなどとうに忘れて、割と平和なアルザビの午後を満喫
していたのだった。

315 :緑茶 ◆vUu2nK2xdY :2008/03/29(土) 08:03:38.82 ID:yKDiuvwt
以上、「プロローグ:第十二話」でした。

今回もミスラとタルタルがシャララトでだべって終わる回でした。
蛇足のような、伏線回収のような、説明回のようなそんな感じですかね。
来訪者になったからといって悲壮感や焦燥感に駆られずマッタリと出来るのが
二人のポリシーにして、最大の武器なのでしょう。ううん、知らないけどきっとそう。

現スレッドにない九話以前の話をしっかり読みたいという方はwikiの方へどうぞ。

まとめwiki 緑茶話ページ
ttp://wiki.livedoor.jp/jikyaramatome/d/%ce%d0%c3%e3%20%a2%a1vUu2nK2xdY%20%a4%de%a4%c8%a4%e1

では、また次回。

316 :既にその名前は使われています:2008/03/29(土) 11:33:50.75 ID:Ibnt3SqK
ひたすらに平和なのですなあ

317 :既にその名前は使われています:2008/03/29(土) 13:29:41.27 ID:yiHi8WvD
湯船の中で朝を迎えることが多くなり
いつヴァナに召喚されてもおかしくない
この頃・・・


318 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/03/29(土) 14:50:26.24 ID:o6EItENR
緑茶さん、投下乙ですー。
>>317さんは、ヴァナよりも別のところに行ってしまいそうですね・・・お疲れ様です。



ええと、前スレまでのあらすじ。
鞭を持ったお姉さまがいらっしゃいました。

何も間違ってないけど何か間違ってるあらすじですね。
そんなわけで前回の投下は30スレの>>68-74でした。
それでは少し。

319 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/03/29(土) 14:57:52.72 ID:o6EItENR
茶葉の甘い香りが暖かく香る。ウィンダス式でなくサンドリア式に淹れられたお茶は、丁寧にゆっくりとカップに注がれていく。
華奢なガラス細工を愛でるかのように慎重にその動作を終えると、カイは私へカップを差し出した。
シアーチュニックでもなく、ガンビスンでもなく、真紅の王国騎士服に身を包んだカイは、どことなくカインやケインを思い出させる。
彼も騎士としての立ち居振る舞いを教わったのかもしれない。もしかしたら、これがサンドリア流なのかも。
いつものマグナガントレットではなく、染みのない真っ白な手袋をしていることに今更ながら気付いた時には、カイは着席しポットにうさぎが刺繍されたティコジーをかぶせていた。
「何か、ありましたか?」
暖かな湯気を立てるカップを前に、キーゼルが静かに問う。どこか不安そうな、警戒するような声に聞こえた。
金髪の女性は、騎士にしては華奢な指でカップを取り上げて、その香りを楽しみながら応える。
「久しぶりに会うと言うのに、いささか素っ気がないのではなくて?」
「・・・は、申し訳ありません」
たしなめる言葉にキーゼルはわずかに眉をひそめた。
あれ?
何だろう。
「それ以前に、突然来訪し名乗りもしないというのは失礼じゃないのか?」
いらだたしげにスプーンをいじっていたシオンが唸る。考えてみれば、お客さんはシオンたちがお留守番をしている時に来たんだ。
女性はにっこりと微笑み、それは失礼、と短く謝る。
「わたくしはシャルル・ソルニエ。エタンダール伯爵家に籍を置く、ドラギーユ王家に仕えしひと振りの剣です」
「ソルニエ?・・・じゃあ、キーゼルの・・・」
シャルル・ソルニエ。・・・キーゼル・ソルニエ。ソルニエって、彼の名前だ。
シオンも同じことを考え、けれどその次には私と違うことを考え、それから口を開く。

320 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/03/29(土) 15:08:39.30 ID:o6EItENR
「・・・じゃあ、エタンダール伯爵、というのは、あなたか」
「え?」
驚きを口にしたのは、キーゼルだった。キーゼルは戸惑い、カイを見て、そして彼女へ視線を向ける。
キーゼルと同じ名を持つその人は、一瞬不思議そうにまばたきをし、シオンを見返す。
「ソルニエは、その多くを任地で過ごすの。だから、互いの顔を知らない、ということもありえるわ」
「ぼくも、キーゼル様以外にソルニエの方にお会いしたことは、一度しか・・・ジュスティーヌ様・・・あの方に」
溜息をつくように小さくそっと、どこか寂しそうにカイが言う。
ジュスティーヌという名前を口にした時、カイは少しだけ、悲しそうな表情になった。きっと、幸せな邂逅ではなかったんだろう。
それでも決して微笑みを消すことはせず、おっとりとした仕草でキーゼルを見る。
「その時に、ヴォーシェル閣下のお口添えで、キーゼル様にもお会いしました。確か、まだ10歳になられたばかりのことでしたね」
話を振られ、キーゼルは困ったように首を振る。
「あ・・・そうだったか?・・・小さい頃のことは、あまり覚えていないんだ」
「あの頃のキーゼルは、とってもかわいらしい小さな子供だったわ。もちろん今もかわいらしいけれど」
からかうような言葉にキーゼルは、はっきりと不機嫌そうな表情を浮かべた。不機嫌というか、恥ずかしそうな、拗ねたような。
けれどそれを口に出さず代わりにカップを口に運んで表情を隠し、空になってもそのまましばらくカップを傾けていた。だって、カップの大きさよりも傾けている時間が長いんだもの。
知ってか知らずか、ソルニエはにこにことキーゼルを見つめる。
「ヴォーシェルも、きっとあなたに会うことを望んでいるでしょうね。初めてのラテーヌ演習の始終を聞いた時は驚いたわ。怪我をしたなんて」
「・・・ひどく緊張していたのでしょう。不覚でした」
「あらあら」

321 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/03/29(土) 15:16:21.86 ID:o6EItENR
穏やかな言葉が交わされる。親しみ?優しさ?よく分からないけど・・・やわらかくて、不思議な空気だ。
とても、長い間離れていたとは思えない。
そう、思えなかった。
「仲がいいんだね」
私が言うとキーゼルはカップをもてあそびながら、ややうつむいて応える。
「そ、・・・いや、何か問題が?」
「ううん、別に」
仲がいいことは悪いことじゃない。だから、仲がいいこと自体は、何の問題もない。
ちらりとシオンを見ると、彼女は我関せずを決め込んだらしく、手持ち無沙汰にリラコサージュの花びらをなでていた。カイものんびりとお茶を飲んでいる。
そしてソルニエは、キーゼルによく似た私を興味深そうに見つめた。
「あなたは?」
「・・・私?」
そういえば名乗ってないや。キーゼルが不安そうに私を見て、けれど私は気にせずに名乗る。
「キーゼル・ランクス。"狩人(グライフ)"」
できる限り抑揚を抑えて言ったその言葉に、彼女は何の反応も示さなかった。気にかかることはないのだろう。
狩人とはRangerを差すのが一般的だけど、冒険者の使用する言葉の中には、シャンターニュ語群でもグスタベルグ語群でもない、共通語ではない言語も存在する。
ただ、その短い中にいくつか疑問を抱いたらしい。決して口を付けずにカップに触れ、ひなチョコボの毛色を気にする程度の関心を持って私の言葉を口の中で反芻した。
その間にも向けられている視線が何だか値踏みするようで、私にはその意味が理解できなかった。

322 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/03/29(土) 15:23:51.99 ID:o6EItENR
「あなたの名前は、キーゼル?」
「私も"キーゼル"だから」
「そう。所領はどちらかしら?」
「所領?」
ああ、"伯爵(グラーフ)"と"狩人(グライフ)"を聞き違えたのか。でも、いっか。
「越佐」
「・・・はい?」
一瞬、その微笑みが凍ったように思えた。よく見るとキーゼルもシオンも、カイまでもが、一体何を言っているのかと悩んでいる。
「・・・"エッサ"とは?」
「越州と佐州だよ」
「・・・ええと」
「雪の多い地方だから冬は大変なんだけどね、自然が豊かないい場所だよ」
あえてこちらも笑みを崩さずに続ける。きっと理解はできていないだろうけれど、それでもソルニエはわずかな動揺から戻った。
実際に『どこか』と言われても、この世界のどこにもないんだけどね。というかそもそも私の領土じゃないけど。
「・・・それは、とても美しい領地なのでしょうね。機会があれば訪ねてみたいものだわ」
「是非に」
普通にはあり得ない話だった。"私"たちが干渉しなければ、間違いなく。"私"にできるんだろうか。
"私"も知らない、"彼女"の『世界』への干渉。この『世界』のどこにもない、ゼロにして真の『世界』への。
「それで・・・何か、ご用でしょうか。用もなくここへ参られたとは思っていません」
軽く咳払いしてキーゼルがソルニエへ言う。ソルニエはあら、と小さくこぼして頷いた。

323 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/03/29(土) 15:59:09.50 ID:o6EItENR
「そうだったわね。聞いているかしら?あなたを正式に、ソルニエの跡継ぎ・・・そして、エタンダール伯爵とすることを」
「聞いています。しかし、約束ではサンドリアへ帰還してからと言う話だったはずですが」
「いいえ、あなたはサンドリアに姿を現している。ならばそれは、条件を満たしたと見なしてもおかしくないでしょう?」
サンドリアに現れたのは"キーゼル"じゃない。"彼女"がそう名乗ったとは言え、それは"キーゼル"じゃない。
でも他の人にしてみれば、やっぱりそれは"キーゼル"なんだ。もしかしてこのまま"彼女"を放置していたら余計に混乱が起きるのかも?
って、そんなことを言ったら私もそうか。"キーゼル"とまったく同じ姿なんだから。
「でも、サンドリアに現れた彼は、はじめに"シオン"と名乗った。本当にキーゼルであるなら、わざわざ偽名を使う必要はないはずだよ。逆に目立つはずだ。
だって、キーゼルはサンドリアで騎士として行動していたんでしょう?」
私が言うと、キーゼルはわずかに眉を寄せた。ソルニエは表情を変えない。
もう一度、今度は検めるように私を見つめ、
「ええ、そうね。冒険者制度が始まるまでは、確かに騎士として王立騎士団に所属していたわ。勿論、ソルニエの名でなく自身の実力を持って」
「ヒュームが騎士団内で地位を持つなんて、それだけで目を引くもの。偽名を使うよりは誰かにかくまってもらうほうがいいと思うな。
少なくとも、ソルニエに縁のある人や騎士団に関係する人は避けてね。でも"キーゼル"はそれをせず、堂々と動き回っていた。
めったに顔を合わせないあなたに情報がいくほど、"キーゼル"は痕跡を残している。そして連絡もしなかった。仲のよかったヴォーシェルにすらだ。
だから"キーゼル"の正体を確かめるために、保護するという名目でヴォーシェル、カインとケインが動きを監視下に置いている。
自信がなかったんでしょう?本当に、サンドリアに現れたのは"キーゼル・ソルニエ"だったのか。だって"キーゼル"は」
「そうよ」
短く私の言葉を遮る。

324 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/03/29(土) 16:02:28.18 ID:o6EItENR
「キーゼルが旅から帰還する折りには、必ず連絡を入れるようにと伝えてあったの。とても長い、長い旅だったもの。
けれどそれがなくキーゼルが目撃されている以上は、やはり本人かどうかの確認をするべきでしょう?
それに、たったひとりの大切な方を、どうして無碍に扱うことがあって?エタンダール伯の愛される、とっても大切な方を」
やや語調を強めて言い、親しみと畏敬を込めた柔らかな笑みでキーゼルへ微笑む。キーゼルは少しはにかんだ笑みで応えた。
なるほどね。
「エタンダール伯は、本当にキーゼルを愛していたんだね」
それだけを言って、私はカップに口を付けた。一体どうやって淹れたのか、ぬるくなってしまっても渋みを感じない。
私のぶしつけな言葉にキーゼルが顔をしかめているけれど私は気にせず、空になったカップを見つめる。
早く"彼女"を捜さないと、面倒なことになりそうだな。
でも、"彼女"を捜して、どうする?
"私"は"彼女"をどうしたい?
話しに入ることを放棄しおもしろくなさそうにコサージュをもてあそぶシオンを見て、私は少し、寂しくなった。






325 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/03/29(土) 16:13:16.50 ID:o6EItENR
今回は以上です・・・行数じゃなくて文字数制限に引っかかるなんてorz
あ、ちなみに越佐とは新潟のことです。生家(20年以上無人)は2度の地震でもまだ倒壊してないらしいです。


初出:指定避難場所123
PC(仮)名:キーゼル(Kiesel)/中の人:Kiesel◆nu123wJPbk
種族フェイス:ヒュム♂F4金
ジョブ&Lv:自称戦士。でももしかして赤じゃない?ともっぱらの噂。だったのがこのたび正式に赤確定しました。
特記事項:中の人は知識も技能も村人A。色々と小さい。キーゼルとシオンは、アカウント上は中の人が同じ。
"凶鳥"は既存のプレイヤーキャラクターではない。ちなみに"凶鳥"は男。
活動エリア:サンド→コンシュ→バス→タロンギ →ウィン
前々スレまでのあらすじ:騙していたことを告げる"凶鳥"へ、キーゼルはシオンのために"私"の振りをするように言う。
そしてその頃、カイの部屋では女王様もとい来客らによる騒動(但し当人たちは蚊帳の外)が起こっていたのだった。
他キャラとの接触:なし
独自レギュレーション:ヴァナに順応した来訪者による、新規の来訪者のサポートを行う機関がある。
来訪者を狙う組織らしいものが存在する。何らかの方法で、リアルとヴァナをつなげることが目的のようだ。
まとめ:ttp://wiki.livedoor.jp/jikyaramatome/d/Kiesel%20%a2%a1nu123wJPbk%a1%a1%a4%de%a4%c8%a4%e1

326 :既にその名前は使われています:2008/03/29(土) 19:09:56.88 ID:Ibnt3SqK
どうするどうなる、悩んでる様子がひしひしと…
やっぱり投下直後が一番あれですね

327 :既にその名前は使われています:2008/03/29(土) 22:39:07.61 ID:oFiwjTEE
わっふるわっふる

328 :既にその名前は使われています:2008/03/30(日) 01:54:34.90 ID:1uroUVGF
落ちちゃいますよっと

329 :既にその名前は使われています:2008/03/30(日) 07:44:37.98 ID:3EJ6BOOt
どこまで実際にいるNPCなんじゃろか?

330 :既にその名前は使われています:2008/03/30(日) 12:11:30.92 ID:/b3oIcQt
ミガイフォングがフェローなのは分かった

お昼ですよage

331 :既にその名前は使われています:2008/03/30(日) 12:44:12.86 ID:MV3cxFDi
お昼休みの保守

332 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/03/30(日) 14:29:17.27 ID:Ozapuu5c
フィグもフェローだって、フェローにエラントどころか黒トレダーも実装されて悶絶してるきーさんが言ってました。
聞いたことのない名前を見たら大体オリジナルキャラです。
というか、滅多に公式NPCが絡んでないですね。

333 :既にその名前は使われています:2008/03/30(日) 17:02:09.02 ID:4VkB6Wqm
保守

334 :既にその名前は使われています:2008/03/30(日) 20:03:38.27 ID:4VkB6Wqm
黒トレダーは素直に羨ましいよな

335 :既にその名前は使われています:2008/03/30(日) 23:29:16.03 ID:/b3oIcQt
あぶないかも

336 :既にその名前は使われています:2008/03/31(月) 00:19:21.37 ID:W0JxAPT9
NPC専用装備なら諦めがつくけど、フェローが着てる上に色違いだと羨ましいです(´・ω・`)

337 :既にその名前は使われています:2008/03/31(月) 03:03:05.09 ID:W0JxAPT9
寝る前保守ー

338 :既にその名前は使われています:2008/03/31(月) 08:37:29.67 ID:O1G9X57i
おはようございます。

339 :既にその名前は使われています:2008/03/31(月) 12:07:28.39 ID:0Fb33cu0
「今日のお昼はー?」
「将軍おにぎりー!」

340 :既にその名前は使われています:2008/03/31(月) 14:11:16.73 ID:269ZLUKg
このスレを見ている人はこんなスレも見ています。(ver 0.20)
【軽部】早稲田大学新入生スレ11【来襲】 [大学生活]


おめでとう!!
か?w
age

341 :既にその名前は使われています:2008/03/31(月) 16:23:16.65 ID:0Fb33cu0
それはめでたいな

342 :既にその名前は使われています:2008/03/31(月) 18:28:48.45 ID:c/mLY4G4
めでたいage

343 :既にその名前は使われています:2008/03/31(月) 20:33:54.41 ID:0Fb33cu0
よし、では保守だ

344 :既にその名前は使われています:2008/03/31(月) 22:51:05.66 ID:0Fb33cu0
筆が進みますように、と保守って寝る

345 :既にその名前は使われています:2008/04/01(火) 01:42:40.49 ID:2Vqv6HVN
「リアルにはエイプリルフールという行事があるそうですが」
「来訪者の皆さんに平和に笑ってもらえるネタが思いつかないわけだ、これが」
「冗談と悪ふざけの塊のような貴方の台詞とも思えませんね、少し期待してたんですが残念です」
「我ながら不覚だ…面白おかしくアイツらの絆をズタズタに引き裂く罠ならいくらでも思いつくんだが」
「それはジュノまで取っておくって言ってましたよね」
「うむ…折角だからこうしておこう。
『二人で一人の彼で彼女は、恐らく再び舞台に上がることは叶わないでしょう』っと」
「天邪鬼な…近日中に何かあるって思っていいんですか?」
「ふふん…今から、どうあっても動かざるを得ない状況に追い込んできてやる。リアルで」
なぜかいつもと少し顔が違う、(*´Д`*)な顔をしたカボチャ帽子を被った男が、赤い光と変じて掻き消える。
あとに残された赤いフルプレートアーマーの男は、ご愁傷様です、と夜空を仰いでつぶやいた。

346 :既にその名前は使われています:2008/04/01(火) 02:03:34.24 ID:vxxexpnW
暗がりの中で、エルリッドはルーファスに馬乗りになっていた。
何故こうまで簡単に組み伏せられたのか、ルーファスにはまるで分からなかった。
「私達、兄妹なんですか…?」
エルリッドが震えた声で問う。
「そうだ。だから…な? こう言うのはまずい…」
全てを言い終える前に、エルリッドはルーファスの口を自らの唇で塞いだ。

しばらくして、ルーファスが口を動かすのを諦めたの感じたエルリッドは、ゆっくりと唇を離す。
「私… この気持ちに嘘はつきたくないんです」
声は相変わらず震えていた。だがそれが気の迷いなどではない事を、エルリッドの強い眼差しが示している。
「ラディールさんにだって負けたくない… 私はあなたの、ルーファスさんの一番になりたい…」

「今だって一番さ。お前は俺の大事な妹だk…」
「妹じゃ駄目なんです!そうじゃなくって…」
エルリッドがおもむろに上着をめくり上げ、豊満な乳房が露わになる。
「わかって、くれますよね…?」


(続きを読むためにはワッフルワッフルと書き込んでください)

347 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/04/01(火) 02:05:25.32 ID:vxxexpnW
すみません、もちろん嘘です

以下本編…

348 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/04/01(火) 02:06:26.78 ID:vxxexpnW
(517)
「納得できません」
「君が納得する必要は無いという事だ」
エルリッドの憮然とした顔を見て、パレーデ領事が半ば笑ったような声でそう返した。

「この人はファーロス兄様じゃないんです!元のルーファスという名前の人は確かにファーロス兄様だったかもしれませんけど……」
「君はそう言うが、現にこの男は自分がファーロスであるという事を認めているし、宰相殿も直に確認されたとの旨をこちらに伝えてきている。第一、マティエール老がそのような間違いを犯すとも思えんがね」
相手をするつもりがないように見せかけて、パレーデ領事はこの状況を実に楽しんでいる。
実に10年ぶりに、幼い頃から知る兄と妹が再会して、お互いにその誤解を解こうというのだ。
本当ならこんな言い方をせずに、二人ともに抱きかかえて再会を喜びたい、とすら思っているのだが……

「でもっ…… マティエール! あなたがわからない筈はないでしょう!?」
矛先を向けられたマティエールは、口にしていた紅茶のカップを皿に戻しながら笑顔を作る。
「お嬢様、この方はファーロス様に相違ございません」
「……もうっ!」
フンっと、エルリッドが力いっぱいにマティエールから首をそむける。

(この調子では、な……)
憤るエルリッドと、気にした素振りも無いルーファスを交互に見つつ、パレーデ領事は深いため息をついた。


349 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/04/01(火) 02:06:53.79 ID:vxxexpnW
(518)
ルーファス一同がパレーデ領事の訪問を受けたのは、朝食を済ませた後すぐの事だった。
食事の最中からエルリッドはルーファスへチラチラと視線を送っていたが、ルーファスはそれを全く意に介せず、猛烈な勢いでテーブルの上に出された物を平らげていた。
(果たしてどうなる事か……)
マティエールは普段と変わらぬ顔を見せながらも、内心では主とその妹の間にまた諍いがあるのではないかと気が気でない。
そう言った空気の中でパレーデ領事が、王国騎士団騎士叙任の件を伝えに来たのだ。

「とにかく! 私は納得できませんっ!」
エルリッドはその一点張りだ。
マティエール含め、その場に居る皆が困惑する中で、ルーファスだけはお茶請けに出されたケーキを貪り食っている。
その様子がまたエルリッドには気に入らないようで、時折ルーファスを睨みつけている。
もっとも、ルーファスは気付いているのかそうでないのか、ただ食事を続けるのみだった。

「お、フルキフェル。それ食わないなら貰って良いか?」
「え…… えぇ、どうぞ……」
フルキフェルが皿ごとそれを差し出すと、ルーファスはひょいと手づかみで皿の上のケーキを取り、そのまま口に押し込む。
「……私のも食べて良いわよ」
そう言ってラディールが差し出したケーキも、やはり同じように口に放り込んだ。
気まずい空気の中、ルーファスの咀嚼音と忙しげに給仕をするマルトの足音だけは規則的に鳴り続いていた。


350 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/04/01(火) 02:07:50.02 ID:vxxexpnW
(519)
「あなたはどうなんですか!?」
口に頬張れるだけ頬張ったケーキをお茶で流し込むルーファスに、エルリッドが怒声を上げた。
ポカンとした表情でエルリッドを見た後に、ルーファスは右の掌を前に向けて、少し待つように合図をした。
その体勢のまま顎を忙しげに動かし、左手で紅茶を口に流し込む。

「マルト、それはもういい。ありがとう」
ふぅ、と一息ついたルーファスが、新しいケーキを切り分けようとしていたマルトに声をかける。
「それで、俺がどうってのは具体的にどういうことだ?」
「どうって…… あなたの事で話してるんです!それなのにさっきからムシャムシャと食べてばっかりで!」

「そう言われてもなぁ……」
空腹だったのは確かだが、それ以上に食べ終えた後にエルリッドと何を話したら良いのかわからなかった、というのがルーファスの本音だった。
「まあまあ、ルーファスも3日ぶりの食事だったから、ね?」
ラディールがエルリッドをなだめようとするが、エルリッドはさらに机を叩いて抗議の意を表した。
「あなたは来訪者なんでしょう!? 帰りたい世界があるんじゃないんですか!?」


351 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/04/01(火) 02:08:32.32 ID:vxxexpnW
(520)
その言葉に一瞬身体を震わせたはフルキフェルだった。
それを見て取ったルーファスは、フルキフェルが話そうとしているのを止めるように口を開く。
「あぁ、それはな。もういいんだ、問題ない」
その言葉に一同が意外な表情を見せた。

「問題ないって…… どういうことですか!? あなたに問題が無くても私には問題があるんです!」
「言い方が悪かったな、そもそも問題が無いんだ。俺はルーファスだからな」
何事も無いようにルーファスが言う。

「それに、だ。お前が駄々を捏ねたところで既に辞令は下りてるし、どの道なる様にしかならん」
そう言ってルーファスは領事を見遣る。
「……事実だな。数日後にはエルリッドの事情聴取を兼ねて騎士数名がやってくる。その時に略式の叙任式が行なわれる予定だ」
「納得いきません!!」
エルリッドは悲鳴にも似た声をあげ、床を踏み抜かんばかりに靴音を鳴らしながらドアの方へ歩き出した。

丁度ドアから出ようとしたところで、おい、とルーファスが声をかける。
「わかってるとは思うが、これ以上シュヴィヤールの家名に泥を塗るなよ」
エルリッドはこれに返事もせず、勢い良くドアを閉じた。


352 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :2008/04/01(火) 02:09:46.48 ID:vxxexpnW
以上です

長い規制がようやく解けました…

代理投稿を快諾していただいた方々、本当にありがとうございました

353 :既にその名前は使われています:2008/04/01(火) 02:50:13.89 ID:2Vqv6HVN
Σ(゜Д゜;≡;゜д゜) わ、ワッフルワッフル
全力で釣られつつ規制解除おめでとうございますー

こちらも頑張って追いつきますです…。


「と…峠のTaisaijinがプライマルアーツ落とした」
――何バカな事言ってるんですか。そろそろ寝たほうがいいですよ。
「いやー…リフレシュの件もあるし、また実現しないかなあと」
――いかにも気の長い話になりそうですね。実現まで一体何年かかるやら…w
「ですよねー…(ノ∀`)」

354 :既にその名前は使われています:2008/04/01(火) 03:21:28.24 ID:3ZhdVm7G
ワッフルワッフル

355 :既にその名前は使われています:2008/04/01(火) 06:19:06.41 ID:XbCw0ZIa
ワッフルワッフル

356 :既にその名前は使われています:2008/04/01(火) 06:44:33.30 ID:kdRyiqbS
三国テレポ岩のゴブなら、トレードしたアイテムをランダムで稀によく落とすらしいから、
コレで話ひとつ作れたりするんだぜ。

357 :既にその名前は使われています:2008/04/01(火) 10:40:05.77 ID:/W0qdMSd
わっふる! わっふる!

358 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/04/01(火) 11:29:04.46 ID:k297EPRv
ワッフルワッフル。
あ、何回書き込めば続きが読めますか?





結構本気で信じてます。
前回の投下分は>>319-324でした。
それでは続きを少し。

359 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/04/01(火) 11:46:47.70 ID:k297EPRv
「そっちじゃない!」
ぐいっと襟元を引っ張られる。紫紺の制服を着た集団についていきそうになった私は、慌てて方向を変えた。
「ちょっ、シオン!襟ひっぱr」
「通学路くらい覚えろバカ!」
容赦のない叱責。横を通り過ぎる学生たちが何事かと視線を向け、それから彼女に気付くと、いつものことかと笑っていく。
どうやらシオンは有名らしい。1年生の頃からずっと、生徒会を裏で牛耳ってるとか、そもそも学校を支配してるとか。
全校生徒の規律を管理する風紀委員会ですら、シオンの一言で従うとか。……うーん。
転校してきたばかりの私の世話を逐一焼いてくれるのは嬉しいのだけど、何て言うか、その、困るところもある。
「シオン……私だって学校に行くくらいできるよ」
「そう言って毎回通学路を間違えているのは誰だ?」
「……私です」
「今度の闇曜日に、通学の特訓をするからな」
「……えぇー……」
何でわざわざそんな特訓……大体、シオンが毎朝あれこれお説教するから他のところに意識をやっちゃうのに。
「まったく、どうしてお前ら兄弟は問題を起こすんだ。キーゼルもそうだし、お前もそうだし、末のキースもそうだし」
「えええ、みんな一緒くたにしないでよー」
「うるさいバカ!」
……何でいつもバカって言うんだろう。バカって言うほうがバカなんだ。これは真理なんだ。
でも、他の兄弟はずっとこっちに住んでるけど、私はこっちに来て間もないから、助かってると言えば助かる。
栗色のブレザーを着たシオンの、ゆらゆら揺れる尻尾を眺めながら、私はぼんやりと思った。

360 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/04/01(火) 11:51:49.02 ID:k297EPRv








・・・・・・あ、勿論嘘です。
↓から実際の本編となります。




361 : ◆nu123wJPbk :2008/04/01(火) 11:59:34.61 ID:k297EPRv
低い唸りが水音に混じる。
丁寧に手入れされた銀髪を伸ばした青年は、ベッドに横たわる兄を気にせず適切に手当をしていく。そのたびに、悲鳴にも似た呻きが地を這う。
「はい、おしまい」
「・・・ぐ」
最後にぴしりと背を叩かれ、くぐもった声を漏らす。大した傷ではないのだが、痛い。痛いが大した傷ではない。
だからこそ辛いのだが、しかしそこで弱音をあげるようでは騎士としての沽券に関わる。かどうかは分からないが耐える。
「くそ・・・ソルニエ閣下も容赦がない」
「兄さんが誰彼構わずつっかかるからでしょ」
ぎごちなく体を起こす兄の悪態に、弟は薬箱を片付けながらさらりと応えた。
アレクサンドル・リュシアンは長兄にして猪突猛進を地で行くために、弟たちが御さなければ大抵自滅する。
騎士としては決して無能ではないのだが、どうしても突っ走ってしまうところがあるらしい。
もう少し落ち着いてもよいのに、とは弟たちの言葉だが、言って聞くならいまだに苦労はしていない。
「大体、エティに会ったら説教してやるんだ、って意気込んでいた割に、まともに話もできていないじゃない」
「出会い頭に鞭の洗礼が飛んでくるなどと、誰が想像できるものか。しかもびっしびっしと狙いすまして痛いところを狙ってくるとは・・・」
「すごいよねぇ。チョコボ調教用と多目的用ロングレンジの鞭を使い分けるなんて。ぼくも覚えようかな」
「覚えてどうするつもりだ。第一、エティが真似をしたらどうする」
「このレティシアが、責任を持って一流の調教師に仕立てあげてみせるよ?」
「・・・やめてくれ」
溜息混じりに弱く拒否し、痛みに耐えながらアンダーウェアを着直す。アレクサンドルにはこの次兄、レティシアの笑顔が時々怖い。
主に彼の御者を勤めるのがレティシアだからだろうか。末弟のエティエンヌは、まったく悪意のない無邪気な笑みを浮かべるというのに。

362 : ◆nu123wJPbk :2008/04/01(火) 12:16:54.06 ID:k297EPRv
馬鹿兄補正が多分に含まれた溜息をつき、ふと顔をあげる。いつ現れたのか、金髪の男が戸口に立っていた。
上質の絹布や虹布を用いて仕立てられ、虹糸で刺繍され金鎖で飾られたエラントウプランドに長躯を包んだその男の姿は、兄弟が見知った顔でもあった。
「ポワティエ!?」
「こんにちは、リュシアン。エティなら元気にしてたよ。あのミスラたちがずっと守っていたからね」
上辺だけは親しげな笑みを浮かべて一方的に言いながら、ティアロ・ポワティエはアレクサンドルの側へ歩み寄る。知らずアレクサンドルは身を引いた。
この男は、神殿騎士でありながら職務に就いている様子もなく、ただ時折ヴォーシェルの双子の騎士らと共にいるのをよく見かける。
享楽な振る舞いからはどうにも真面目に職務をこなしているように思えず、故に彼は対の騎士団それぞれから異端視されていた。
その彼が何故ここに?そして何故彼らの弟について知っているのか?
「そう警戒するなよ。何も手をかけようってんじゃない。無用な手間は嫌いなんだ」
芝居がかって肩を竦めて見せ、口元に手をやりくすくすと笑う。楽しげなその笑みが見かけどおりではないのは、考えなくても分かった。
まがりなりにも王家と王国に忠誠を誓った相手を疑うのは気が引けたが、この男には危うすぎて信用が置けない。
「貴様、何故ここに」
「何故って、仕事だからさ。面倒事は嫌いなんだけどな」
言いながらアレクサンドルが寝ていたベッドに腰掛けた。薄い琥珀色の瞳が笑うように細められ、アレクサンドルを見る。
しかしその瞳に感情など浮かんでおらず、獲物を狙う猛獣に似た獰猛さと底のない闇に似た薄ら寒さがあった。
「リュシアンはフォルガンディ地方を主な任地としているはずだ。それが何故ウィンダスに?それも、ふたり揃って。
エティエンヌを連れ戻しに?違うね、それなら領事館から通達を寄越せば済む。彼を連れ戻すために、わざわざ任務を離れる必要はない。
それに、何故エタンダール伯がおられる?あの方は些末事なら"駒"を動かす。あの方が動かれるほどに、サンドリアに何かあったか?それも違う。
ならば何だ。サンドリアだけじゃない。バストゥーク、ウィンダス、恐らくはジュノも動いているだろう。
『世界』が動くほどのことがあったのか?それも、各国が連携を取らないような、決して表沙汰にはならないことが」

363 : ◆nu123wJPbk :2008/04/01(火) 12:31:24.56 ID:k297EPRv
抑揚のない、混沌の淵から昏く問い質すその声は、彼のその瞳と同じく何の感情も込められていなかった。
男にしてはやや高く軽薄に聞こえたその声も、聞き逃さじとしても何故か茫洋と虚ろに響く。
突然の変化に気圧されるアレクサンドルに代わり、口を開いたのはレティシアだった。
「『"鍵"となる"カイ"、エティエンヌ・リュシアンを狩られることなく確保せよ。』
ぼくたちが受けたのはこれだけだよ。エティのことも、キースのことも、詳しくは知らない。知ることも許されなかった。
ティア、きみは何か知ってるの?狩る、って何?あの子は姿を消してから一度も連絡をしなかった。誰かに狙われてるの?
どうしてエタンダール伯はキースを探しているの?だって、キースは・・・でも、どうしてあんな風に笑っているの?」
「キースのことは、こちらも調べている。我々の情報はあまりにも少なすぎる」
「『こちら』?」
反芻に、ティアはわずかにつまらなさそうな色を含んで告げた。
「知らなくていいことさ。どうせ、『世界』の誰も手が出せない」
す、と手を中空へ差し伸べる。その手のひらに短剣が現れ、柄を取り軽く振るうと細身のデーゲンへと変わった。
鞘に収められたそれは、いつか誰かが手にしていたもの。
「エティエンヌには引き続き俺たちが護衛につく。あのミスラやキーゼルと違い、自分の身を守ることで手一杯だからな。
あとはなるようになるだろう。少なくとも、あいつのように『死』ぬことはない」
それきり言うと、興味をなくしたか立ちあがり、デーゲンの鞘を掴み持ち替えて部屋を出ていく。
「もう、本当のあの子はいないんだね」
ティアの足音が聞こえなくなってからしばらくして、ぽつりとレティシアが呟いた。



364 :Kiesel ◆nu123wJPbk :2008/04/01(火) 12:55:49.95 ID:k297EPRv
今回は以上です。
>>359はエイプリルフール的なネタでした。
らぶらぶだったりえっちだったりするのは向かないので、とりあえず学園ものっぽく。
ちなみにエイプリルフールをWikiで調べてみたら、

>なお、日本では四月一日は、「日ごろの不義理を詫びる日」だった。

不義理ですみません・・・orz


余談ですが、アレクサンドル、エティエンヌは男性名だけど、レティシアは女性名ですね。
通常プレイだと同時に仲魔にならないって初めて知りました。

365 :既にその名前は使われています:2008/04/01(火) 14:32:05.24 ID:WJQt0bUB
不義理…!

ごめんなさいごめんなさい orz

366 :既にその名前は使われています:2008/04/01(火) 17:39:31.48 ID:WJQt0bUB
ともあれ保守

367 :既にその名前は使われています:2008/04/01(火) 20:05:06.32 ID:k297EPRv
よく考えると、不義理どころか甲斐性なしとか不精とか色々思い当たる節が・・・

368 :既にその名前は使われています:2008/04/01(火) 22:29:02.93 ID:lvdS2xKz
hosyu

369 :既にその名前は使われています:2008/04/02(水) 00:29:20.97 ID:Fh3Mixth
でも、謝ると変に誤解されたり

ってもう日越えちゃったからいっか!

ヨクナイデスカ?

370 :既にその名前は使われています:2008/04/02(水) 02:30:15.90 ID:Nol4v93p
寝る前保守

371 :既にその名前は使われています:2008/04/02(水) 08:57:17.15 ID:Nol4v93p
おはよう保守

372 :既にその名前は使われています:2008/04/02(水) 12:48:08.15 ID:xE8iKvHO
保守しとくぜい

373 :既にその名前は使われています:2008/04/02(水) 12:50:38.47 ID:RGvFhCU7
ネタ盛りだくさんでとてもよござんした(*'-')

ごちそうさま〜

374 :既にその名前は使われています:2008/04/02(水) 14:45:49.45 ID:cZUwQKh1
エイプリルフールは午前中までのイベントらしいですね。
どこまでが嘘で、どこまでが本当なのか分からない、ウィットに富んだ嘘を楽しむイベント。
だからって、限度はもちろんありますが・・・

375 :既にその名前は使われています:2008/04/02(水) 16:48:45.82 ID:3IAt7UTH
丸1日だと思ってた保守

376 :既にその名前は使われています:2008/04/02(水) 19:55:20.78 ID:cZUwQKh1
英国式ジョークと米国式ジョークなら、米国式のほうが素直に楽しそうです。
色々な意味でありえないジョークが炸裂しそうなのでw

377 :既にその名前は使われています:2008/04/02(水) 22:34:37.48 ID:9hLPU1/t
■ キャスト ■

ルーファス ・・・ 藤原啓治

ラディール ・・・ 伊藤静

エルリッド ・・・ 釘宮理恵

マティエール ・・・ 清川元夢

パレーデ領事 ・・・ 田中敦子


全部妄想age

378 :既にその名前は使われています:2008/04/03(木) 00:13:10.17 ID:5qGPvS/Z
いい妄想(´∀`)

379 :既にその名前は使われています:2008/04/03(木) 01:29:34.95 ID:w1wIthCP

エルリッド ・・・ 高橋美佳子

パレーデ領事 ・・・ 榊原良子

これが俺のジャスティスage

380 :既にその名前は使われています:2008/04/03(木) 06:38:49.47 ID:pbJy+qNJ
おhage

381 :既にその名前は使われています:2008/04/03(木) 06:39:28.61 ID:NnaXApxy
とりあえずyoutubeで確認しないと判らない俺は、
【どうすればいいですか?】


382 :既にその名前は使われています:2008/04/03(木) 08:45:20.51 ID:6iS9z6w3
某豆粒錬金術師の配役で片付く私が勝ちg・・・あれ?
最近の声優さんはさっぱりです・・・

383 :既にその名前は使われています:2008/04/03(木) 11:53:31.28 ID:QqUb2hOb
では、お昼なので

384 :既にその名前は使われています:2008/04/03(木) 13:32:28.66 ID:aF2CRBs6
ちょっと長めにお昼休み〜

385 :既にその名前は使われています:2008/04/03(木) 16:11:38.81 ID:QqUb2hOb
最近某ANUBISの主題歌が朝自スレ某キャラのテーマに聞こえて仕方ない件

386 :既にその名前は使われています:2008/04/03(木) 20:09:13.94 ID:4YYEUFPT
hosyu

387 :既にその名前は使われています:2008/04/03(木) 20:34:46.15 ID:5qGPvS/Z
冥界が口を開けて追ってくるんですね。わかります。

388 :既にその名前は使われています:2008/04/03(木) 21:46:10.26 ID:60pd3pjb
どんな歌でしたっけ?

389 :既にその名前は使われています:2008/04/03(木) 22:28:04.02 ID:w1wIthCP
>>388

ttp://www.youtube.com/watch?v=ClZVhkYVT08&feature=related

390 :既にその名前は使われています:2008/04/04(金) 00:39:11.58 ID:xOtvvOjW
おやすみまえのホシュ

391 :既にその名前は使われています:2008/04/04(金) 01:33:41.29 ID:dIEmnyKZ
>>389
ばりばりアヌビスな機械な音楽ですな。
何故かローゼンメイデンを思い出しました。

只聞いてると、どうしてもロボやスパコンが乱入乱入してしまう俺は、
どこか、おかしいのでしょうか?

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